米次期安保担当補佐官、現政権と連携 「隙生じない」と強調
David Morgan [ワシントン 24日 ロイター] - トランプ次期米政権で国家安全保障担当の大統領補佐官となるウォルツ氏は24日のFOXニュースの番組で、ロシア・ウクライナ紛争や中東情勢が激化する中、敵国に付け入る隙を与えないために現政権のサリバン大統領補佐官と緊密に連絡を取り合っていると明らかにした。 「米国の敵対国は(政権移行期)を好機と捉え、現政権と次期政権が反目し合うよう誘導できると考えているかもしれないが、それは間違いだ」と述べ、「われわれは緊密に連携している。一つのチームだ」と言明した。 ウクライナ紛争を終結させるため、トランプ次期政権は北大西洋条約機構(NATO)加盟の欧州諸国などと協力する用意があると表明。 ウクライナの前線は肉弾戦が繰り広げられ、第1次世界大戦の塹壕戦に近いと語り、交渉開始の必要性を強調した。 交渉に誰が参加すべきかや合意の枠組みなどについて現政権と話し合う必要があるとした。 次期政権の安保担当幹部人事の一部については議員から懸念の声が出ている。しかし、2025年1月招集の新議会で上院共和党ナンバー2になるジョン・バラッソ議員はFOXニュースの番組で、共和党は閣僚候補の大半を迅速に指名承認する考えと語った。トランプ氏が1月20日に大統領に就任するまでに「国家安全保障チームを確定する」ことが重要とした。