40代以降の女性はだれでも太る!? 管理栄養士による更年期ダイエットの極意
女性はだいたい40歳を過ぎたころから、ホルモンバランスの変化により代謝が悪くなって太りやすくなる。だからといって、更年期以降の「食べないダイエット」は、ますます太りやすくなるって知ってた? しかも老化を加速させる! ダイエットは若いころと同じじゃ効果は出ない。管理栄養士の篠原絵里佳さんは、いままでとは違った視点の、睡眠・食事・運動・メンタル(ストレス)がポイントという。更年期こそ、睡眠を整えてから、食事に取り組むとダイエットが成功しやすい。考え方を刷新して、ヘルシーに美ボディメイクを!
お話を聞いたのは 管理栄養士の篠原絵里佳さん
日本抗加齢医学会認定指導士、睡眠改善インストラクター、上級睡眠健康指導士、野菜ソムリエプロ。総合病院、腎臓・内科クリニックを経て独立。長年の臨床経験から、体の中から健康に美しくなる生活習慣を見い出し、わかりやすく発信することを得意とする。また、働く女性の健康支援に注力し、フィーカ レディースクリニックにて、栄養相談・睡眠相談を担当。更年期世代に特化したダイエットプログラムも実施している。全国での講演会、セミナー講師、コラムの執筆、テレビや雑誌などのメディア出演など、精力的に幅広く活動。
1. 更年期ダイエット“都市伝説”、どれがホント?
食事の回数は2回に減らすべき →ウソ 2食に減らすと、栄養不足を招いて代謝が落ちたり、血糖値が乱高下しやすくなり、かえって太りやすくなるため、1日3回食べることが大切。特に、更年期からは食べないダイエットは、ますます太りやすくなるうえ、老化を加速させると肝に銘じよう。 若いころのダイエット法が効かなくなる →ホント 女性ホルモンの減少により代謝が落ちるため、カロリー消費しにくい「省エネ」体質に変わるから、いままでのやり方は通用しない。活動量を増やしたり、筋力トレーニングなどで筋肉量が減らないようにしたり、良い眠りについたり、代謝を上げる栄養素が豊富な食品*を積極的にとり入れることなどが大切。 ※ビタミンB1・B2・B6、鉄、亜鉛を含む食品、たとえば赤身肉・赤身魚、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜など 体重を減らしたいなら、一度にたんぱく質をたくさん摂るとよい →ウソ。たんぱく質の摂り方に注意! 体重を効果的に減らすには、たんぱく質はとても重要。しかし食べ溜めができないため「毎食」食べることが大切。特に朝食はトーストとコーヒーだけという人が多く、たんぱく質の食品が不足しやすいため、意識してとり入れること。もちろん、たんぱく質を摂り過ぎれば体脂肪増加につながるため、適量で。 いままでよりおなかが空く。間食したくなるのは更年期障害のせいだから自制しないほうがよい →ウソ ストレスが増えることで、甘いものが食べたくなったり、睡眠不足が原因で食欲が出てしまい、甘いものやジャンキーな物を食べたくなることがある。とはいえ、欲するがままに食べてしまえば体重増加に。ストレスを減らすには間食ではない方法にチェンジ!