大阪キタ・お初天神裏参道「バルストリート」話題に
裏の飲み屋街に注目 人を引き寄せる魅力
「ル・コントワ」にお客で来ていた美容サロン経営の唐渡亜依さん(32)、自営業の冨樫麗未さん(28)に話を聞いてみた。 「今日、2人で初めて来たんですが、ここは知り合いに聞いて知りました。女性同士でも入りやすいですね」(亜依さん) 「居酒屋って男性が多いですけど、ここは京都っぽい雰囲気もあって、落ち着きます」(麗未さん)。同店では牛ホホ肉のビール煮込みジャガイモのグラタン添え1300円、フォアグラのマカロンレモン風味400円など、正統派フレンチを小皿で頂けるのがうれしい。カウンター、テーブル席で40席だ。 さらにもう1軒、焼き肉で人気の「にくや萬野 お初天神裏参道店」を訪ねた。同店は雌の和牛が旨いことで知られた人気店だ。 「黒毛和牛の月齢30か月~33か月の雌だけをお出ししています。極雌(ごくめん)萬野和牛と呼んでます。雄と雌では味がぜんぜん違うんですよ。雌の脂は溶けやすく、すぐに消化するので、胃もたれもしません」と、植田源一店長。素焼き、塩焼き、たれ焼きの3種類の食べ方がある。一人前ではなく、肉を一切れからでも注文OKで、「いろんなものをいっぱい食べたいという人のために、“一切れ注文システム”を導入して一切れから試し食いができるようにしています」とか。 メニューは80部位(80種類)ほど。特選3種盛り(サーロイン、ハラミ、ミスジ)3100円などのほか、ロース、バラ、カルビ(一切れ200円台~300円台)といった定番から、ハチノス(胃袋)やミミクリ(耳)など珍しい部位も数多い。加えて店内は、裏通りでありながらお洒落な造りになっている。 最近は「裏なんば」やら「裏京橋」やら、裏の飲み屋街が注目を浴びているが、こういう場所は人を引き寄せる魅力があると言えるのかもしれない。 (文責/フリーライター・北代靖典)