【更年期ダイエット】いま話題の内臓脂肪減少薬「アライ」。ホントにやせる? 気になる「油漏れ」は⁉ 医師に詳しく聞いてみた!
ホルモンバランスが崩れ、代謝も落ちがちな更年期。このまま肥満まっしぐらに進んでいくなんてイヤイヤ! ここは思い切って、肥満症に対する薬を使ったメディカルダイエットを決意したい…でもそれ、有効な選択なんでしょうか? 【画像】股関節まわりをやわらかくするストレッチ法 今回は話題の内臓脂肪減少薬「オルリスタット」や、肥満症治療薬「GLP-1」について正しい知識と活用方法、更年期ダイエットにもおすすめかどうか、ダイエット成功のコツについて、日本生活習慣病予防協会の理事長、日本肥満症予防協会の副理事長などを務める医師の宮崎滋先生にお話を伺いました。
内臓脂肪減少薬の成分「オルリスタット」とは?
一つ目は、「オルリスタット」という成分です。大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」の有効成分として知られ、ネットでも話題になっています。 使用経験者からは「本当に便と一緒に油が出てきて『やった!これ、吸収されないんだ』と感動した」(40代後半・女性)という嬉しい悲鳴が聞こえながらも、日常的にお尻から油が出てくるってホント!?と副作用を心配する声も。 宮崎先生に、詳しいメカニズムを伺いました。
オルリスタットの基礎知識
ーーオルリスタットを有効成分とした市販薬はどんな薬ですか? 「オルリスタットは生活習慣病の発症基盤である内臓脂肪の減少が期待される市販薬として発売され、薬剤師から対面で購入することが必要な要指導医薬品です。 服用の主な条件は、『腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上、特定の健康障害等を有していない、購入前1カ月の生活習慣改善の記録すること(少なくとも週1回は腹囲、体重、食事/運動への取り組みの有無を記載)』などです。他にも承認審査の過程で、特定の疾病にかかっていないかなど、販売する際にいくつかの条件の確認をすることが定められています」 ーーオルリスタットを有効成分とした市販薬でやせるメカニズムをお教えください。 「脂肪分解酵素であるリパーゼを特異的にブロックすることにより、食事由来の脂肪の吸収が抑制され、結果として食事に含まれる約25%の脂肪が便として体外に排出され、体重が減少するエビデンスが立証されています」