【就職氷河期世代・単身世帯】平均貯蓄額&中央値はいくら?老後に向けた資産形成のポイント
就職氷河期世代は、就職活動の時期に正社員として採用される機会が少なく現在に至っているため、他の世代よりも貯蓄額が少ない傾向があります。 ◆【写真2枚】年代別・単身世帯の平均貯蓄額と中央値と「貯蓄ゼロ」の割合とは? 就職氷河期世代が老後に向けた資産形成をするためには、何を心がければ良いのでしょうか。 就職氷河期世代で就職は決まったものの、退職し、その後なかなか安定した職業に就けなかった筆者の経験も踏まえて、紹介させていただきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
就職氷河期世代とは?
就職氷河期世代とは主にバブル崩壊後の1990年~2000年代、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行っていた世代のことで、現在40~50歳代前半の方が該当します。 厚生労働省の調査によると、1992年10月~2005年11月までは有効求人倍率が1.0を割り込む時期が続いています。 有効求人倍率は1.0より低くなれば求人よりも仕事をしたい人が多く、仕事に付きにくいことになります。 当時は正社員よりも派遣社員や契約社員としての採用が増加していました。そのため正社員として就職できなかった方は、派遣社員、契約社員などの道を選ぶことになります。 一時期は「働き方の選択肢が増える」など前向きなイメージもありました。しかし、その後のリーマンショックで経営が苦しくなった企業が派遣切りをすることで派遣社員や契約社員が職を失う場合もありました。 正社員としてのキャリアがないために企業から評価を得にくく、正社員として採用される機会に恵まれないことから、現在でも就職氷河期世代は、収入が低かったり貯蓄が少なかったりする状況が続いている場合もあります。
【就職氷河期世代・単身世帯】貯蓄額の平均と中央値はいくらか
就職氷河期世代にあたる40歳代、50歳代の平均貯蓄額はどれくらいなのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 単身世帯調査(令和5年)」によると、年代別平均貯蓄額と中央値は以下の通りです。 平均値を見ると年齢が高いほうが、貯蓄額が多いことが分かります。ただし平均値を見てしまうと年収が高い人に引っ張られてしまうため、ここでは中央値を確認しましょう。 中央値とは、数値を小さい順にならべたとき真ん中に位置する値のことです。 ●【年代別・単身世帯の平均貯蓄額と中央値】 中央値を見ると40歳代が47万円、50歳代が80万円となっており、30歳代の100万円よりも少ないことが分かります。