「たいへん喜んでいただきました」“タロー様”のご満悦な顔が話題 被災地で出た水、歓迎したのは
能登半島地震の被災地で、今も続く復旧活動。そんな中、通水作業に訪れた水道局の職員と、「タロー様」とのふれあいが、SNS上で話題になっています。投稿した経緯を聞きました。 【話題の画像】職員を迎えた“タロー様”がこちら。「とっても良い顔をしてる!!!」
玄関までお出迎えいただき
話題になったのは大阪市水道局(@osakasuido)がXで今月8日に投稿した画像です。 《能登町藤ノ瀬地区で、山を越えての通水作業を行いました。通水後、お家の方(タロー様)が玄関までお出迎えいただき、たいへん喜んでいただきました》 1枚目の画像には、山あいの道路で通水作業中の職員の姿。2枚目の画像には、職員に首をなでてもらっている「お家の方(タロー様)」の姿がありました。 この投稿には、「タロー様が、とっても良い顔をしてる!!!」「すごいよろこんでる」「水道が使えるのは、誰にとってもうれしいですよね」「お疲れ様です」とのコメントがつき、1万超「いいね」されています。
被災地の状況、知ってもらいたい
話題になったタロー様とは、断水が続いていた山あいの民家で飼われている犬のことでした。 投稿した大阪市水道局に話を聞きました。 大阪市は1月1日の能登半島地震で被災した水道を復旧させるべく、全国の水道事業体などで構成される「公益社団法人日本水道協会」から応援派遣の依頼を受けて、1月3日から被災地に職員を派遣しています。 今は能登町全体の復旧活動のとりまとめ役を担い、町や関西各地の水道事業体と連携をしながら、断水の解消に向けた漏水調査や修繕工事の段取りなどに取り組んでいるそうです。 断水の解消は一筋縄にはいきません。上流(浄水場)から順番に区間を決めて水を送り、区間ごとに漏水場所を特定し、修繕していき、漏水がなくなってやっと水道管に水を満たし「通水」できるのです。 特に崩落などで、道の通行も難しい山間部では作業も困難を極めます。被災地に派遣された職員の活動状況を知ってもらいたいと、現地の職員から送られてくる写真を、大阪市にいるSNS担当者が日々、投稿してきたそうです。