「たいへん喜んでいただきました」“タロー様”のご満悦な顔が話題 被災地で出た水、歓迎したのは
「原文ママ」で投稿に採用
被災地から送られてくる写真の多くは、断水調査中の職員の姿や打合せ風景でしたが、能登の街並みや自然、掲載に快諾してもらった住民の姿などもありました。 そんな中、SNS担当者の目に留まったのが、「タロー様」の写真でした。その写真に被災地の職員が書き添えたコメントも「思わず笑みがこぼれるほどの、あたたかな気持ちになるものでした」。SNS担当者は「原文ママ」で投稿に採用しました。 それが、話題になった投稿でした。 《通水後、お家の方(タロー様)が玄関までお出迎えいただき、たいへん喜んでいただきました》 大阪市水道局の広報担当者がこのコメントが生まれた背景を被災地の職員に後日、聞いたところ、こんな回答があったそうです。 慣れない土地で活動を続ける中、住民の方々からの労いや感謝の言葉が、「日々の励み」になり、活動を続けていました。そんなとき、通水作業を行った地区で出会った「タロー様」。 「タロー様は、言葉は話しませんが、態度で喜びを表現してくれているように感じました」。ほっこり優しい気持ちになったうれしさを共有したいと、このコメントを送ったそうです。
「もうあと一息」
SNSでの反響について、広報担当者は、「こんなに多くの方の反応を頂き、率直に驚いています。震災関連のニュースは暗い内容になりがちですが、優しい心のふれあいが能登のあちこちにあることを知っていただけると嬉しいです」と話します。 大阪市が担当している能登町の断水解除率はようやく90%を超えました。「もうあと一息。一日でも早く普段の生活を取り戻していただくために、全国各地の水道事業体と一丸となって、引き続き支援活動を行ってまいります」 「ぜひ他の投稿も見ていただいて、能登の復旧状況に関心を持ち続けてくださればと思います」