政権交代なら過去最悪の日韓関係に!? 韓国・李在明大統領の誕生で日本が窮地へ?
「そして李代表は、こうした言動時の言葉遣いが過激なために"反日政治家"や"韓国のトランプ"などと呼ばれているのです」 実際、李代表は23年の福島第一原発処理水の海洋放出を「これは第二の太平洋戦争として記録される」などと批判し、反日デモを行なっている。 前出の辺氏も李代表が大統領になると日韓関係はかなり悪化するという。 「基本的にどの国の首脳も隣国との関係を悪くしたいと思っていないでしょう。ですから、現在の尹大統領のように日本ベッタリで、北朝鮮を突き放すような外交政策は取れません。 わかりやすく言うと『北朝鮮との関係を改善し、日本の言いなりにはならない。韓国の考えを押し通す』ということです。 特に安全保障についていえば、今、日本と握手している手を離して、北朝鮮と握ろうとしているわけですから、日韓関係は大きく損なわれます。 ただ、握手をする相手の北朝鮮は、23年の12月に韓国に対する政策を転換しました。『誰が大統領になっても対話も統一もしない』と韓国との断絶宣言をしています。 それが『北朝鮮とつながりの深い李代表になったから、また昔のように付き合おう』となるかはわかりません。ですから、逆に言えば李代表の腕の見せどころでもあるわけです」 李代表が大統領になると、友好関係が日本から北朝鮮や中国にシフトされるようだが、話はそう簡単でもないらしい。辺氏が続ける。 「25年1月にアメリカはトランプ政権になります。現在、トランプ氏は北朝鮮と首脳会談を検討していて18年の会談のときの教訓から『今度はうまくやる』と言っていますから、米朝関係は好転すると思われます。ひょっとすると平壌(ピョンヤン)とワシントンD.C.にそれぞれ連絡事務所が設置されるかもしれません。 そして、韓国の李代表も北朝鮮となんとか仲良くやろうということで南北関係が良くなると、いつまでも『日米韓で連携する』などと言っていられなくなります。トランプ政権、李政権になると日本だけが取り残される恐れがあるんです」 アメリカや韓国の政権交代によって、日本の安全保障は大きな影響を受ける可能性があるのだ。では、日本はどう対応するのがいいのか。