清原Jr.はドラフトで指名されず…プロ野球「二世プレーヤー」の明暗。“父親超え”の成績も
慶應・清原Jr.はドラフトで指名されず次のステージへ
10月24日に実施された「プロ野球ドラフト会議」。 プロ野球歴代5位の525本塁打を放ったスラッガー・清原和博(西武-巨人-オリックス)の長男で、大学から本格的に野球を始めたにも関わらず、父親譲りのパワーとスター性が評価されていた慶応義塾大学の清原正吾内野手は惜しくも指名に至らなかった。 これまでプロ野球界の「二世」プレーヤーを振り返ってみると、ミスタープロ野球・長嶋茂雄の息子・長嶋一茂(ヤクルト‐巨人)や野村克也(南海ほか)の息子・カツノリ(ヤクルト‐阪神ほか)らが有名だが、いずれも父親超えはおろかレギュラーを掴めないままプロ野球を引退してしまっており、「二世」の活躍は難しいとされてきた。 今後の動向が注目される清原正吾も「二世」というプレッシャーに耐えられるかがプロ入りのカギになるだろう。 そんななか、プロ野球の長い歴史の中では「二世」プロ野球選手ながら、父親を超える成績やインパクトを残した選手たちも存在。今回はそんな稀有な「二世」プレーヤーたちを紹介していく。
打撃も一流の二刀流左腕・山﨑福也は父親もイケメン選手
一人目は、北海道日本ハムファイターズのサウスポー・山﨑福也(さちや)だ。長身から投げ下ろす角度のあるストレートと多彩な変化球を駆使した交わす投球術で、オリックス時代はチームの3連覇に貢献。 FA移籍した今季も、6連勝を記録するなど2ケタ勝利をマークし、低迷していた日本ハムの躍進を支えた。 また、山﨑は投手でありながらバッティングセンスも抜群。交流戦や日本シリーズ、オールスターゲームでもクリーンヒットを放つなど、打者顔負けのバットコントロールを持つことでも知られており、通算打率は.250と投手では考えられない数字を叩き出している。 そんな山﨑も実は「二世」選手で、父親は読売ジャイアンツや日本ハムファイターズに所属していたキャッチャー・山﨑章弘。しかし、ジャイアンツでは正捕手・山倉和博の陰に隠れており、1軍でプレーしたのはわずか3年で通算安打は13本。 打席機会がほとんどないパリーグの投手である息子・福也がすでに7安打しており、打撃だけでも父親としてふがいない結果となっている。 しいていえば、父・章弘はダンディで端正なルックスをしており、チャーミングな顔立ちの福也とはタイプが違うが、ともに“イケメン”という点では似ているかもしれない。