大阪府「緊急事態宣言」再延長の措置を決定へ 吉村知事「再拡大すると非常に厳しい状態になる」
大阪府「緊急事態宣言」再延長の措置を決定へ 吉村知事「再拡大すると非常に厳しい状態になる」
28日、政府は緊急事態宣言について対策本部会議を開き、6月20日までの延長を正式に決定するとみられる。それに合わせ、大阪府は同日夜、大阪府庁で「第51回新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、大型商業施設に対する休業要請や酒類を提供する飲食店などへの休業要請の継続といった、緊急事態宣言の再延長による措置を決定するとみられる。 【中継録画】大阪府がコロナ対策本部会議 「宣言」再延長で府の対策は?(2021年5月28日)
会議冒頭、大阪府の吉村洋文知事は「現在の大阪の感染状況ですけれども、感染の非常に大きな山、4月、5月と感染急拡大になりました。非常に厳しい状況ですが緊急事態宣言が発令され、府民のみなさん、事業者のみなさんの多大なご協力の中で感染の急拡大は抑えつつあるというのが現状です」と述べた。
しかし「ただ感染拡大力が強い変異株ですから、これが再拡大すると非常に厳しい状態になるのが目に見えているところであります。非常に警戒しなければならないと思っています」と続けた。
会議によると、現在も医療提供体制が極めてひっ迫した状態が続いているとし、現在の重症者数は300人を切ったが、それでも300人に近い数字で、重症病床の使用率も80%だという。
吉村知事は「感染者が減少することによって少しずつ緩和されつつありますが、それでも大阪の感染の山は非常に大きいものでありますので、医療提供体制は極めて厳しい状況が続いています。先日、緊急事態宣言の延長の要請をしました。本日政府において緊急事態宣言の延長が決定されるということになります。それを踏まえ、府として6月20日までの間、大阪の感染状況、医療のひっ迫状況も踏まえた上で、府民のみなさん、事業者のみなさんにどのようなお願いをしていくのかを決めたい」と話していた。