高齢者(シニア)に「QRコード決済」と「交通系IC」の違いを簡単に説明するには?
「送る」「受け取る」についてはクレカの家族カードを渡す手もある?
大まかに言えば ・電車やバスへの乗車を重視する場合:モバイルSuciaに代表される交通系IC ・お金の「送る」「受け取る」を重視する場合:PayPayに代表されるQRコード決済 が便利です。たとえば「仕送りは銀行振込のままでいいから、電車やバスにもっと便利に乗りたい」という高齢の方に適しているのは、モバイルSuicaでしょう。一方、仕送りを重視する場合はQRコード決済を使うのが良いでしょう。ただし相手の高齢の方が、その仕送りされた金額の使い方を理解していない場合は「仕送り」の意味がありません。 「QRコード決済」と「交通系IC」の違いを説明しても、相手の方がピンと来ていない場合はクレジットカードの家族カードを手渡すのが、スマホ決済の使い方を教えるよりも手軽な「仕送り」になるかもしれません。クレジットカード管理が難しい高齢者の場合は慎重に検討してください。 ■地方では「クレカのタッチ決済」の利便性が増す見込み クレジットカードの支払い時、従来の差し込みに変わって台頭してきたのがタッチ決済です。タッチ決済とは、専用の決済端末にカードをかざすだけで支払いができる非接触型の決済。差し込みが不要なため支払いをスムーズに済ませることが可能です。
地方では交通系ICの廃止が徐々に拡大しており、代わりに代替手段としても期待されているのがクレカの「タッチ決済」です。たとえば熊本県では「対応機器の更新コストが高額」という理由で路線バスや鉄道を運行する事業者が2024年11月16日をもって、全国交通系ICカードの使用を廃止しました。今後はクレジットカードなどによるタッチ決済が導入される予定です。このように、公共交通への普及が進むことでSuica感覚でクレカのタッチ決済を使う方は増えていくでしょう。
オトナライフ