大学研究室の“フリーアドレス化”で訴訟に 「集中できない」「資料置けない」「盗用リスク」…“固定席も自由席も”が理想だが運営者のキャパ次第?
「研究に集中」+「交流の場」
梅光学院大学の件について、オフィス環境の成果への影響などについて研究している東京大学大学院経済学研究科の稲水伸行准教授は「研究の分野にもよると思うが、やはり個室で集中して研究したいというニーズはあるだろう。だが一方で、様々な分野の方と自由に交流できる場も必要であるため、バランスをうまくとれるような形で大学の研究室・キャンパスが設計されるといい」と述べた。 理想的なのは「自分だけの固定席は確保されつつ、目的に応じて共同で作業できるスペースも使える」という形態だ。一般企業では、こうしたオフィス環境は「固定席型ABW」と呼ばれている。ただし、フリーアドレスよりも潤沢なスペースが必要になるため、実現できるかどうかは運営者の余力次第になってくる。 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部