ソフトバンク 来季こそ日本一奪回へ育成王国の土台固め 大越基、細川亨のOB両氏を招へい
日本一を逃したソフトバンクが育成王国としての土台をさらに固める。球団OBで元高校教諭の大越基氏(53)を招へいすることが3日、分かった。23年に新設した4軍監督に就任する見込み。 異例の抜てきだ。92年ドラフト1位でダイエーに入団した大越氏は、小久保監督と同学年。94年から03年まで同僚としてプレーし、勝手知ったる間柄だ。03年に現役引退後、07年春に保健体育の教科の教員として山口・早鞆に赴任。09年から硬式野球部を率いて、12年春の選抜出場に導いた。指導を続け、24年夏をもって退任していた。 仙台育英ではエースとして89年夏に甲子園準優勝。プロでは投手として入団後、野手転向し、通算365試合に出場した。教育者としても教え子に寄り沿う熱血漢として知られる。監督に就任予定の4軍は高卒入団の支配下、育成選手やケガ明け選手の体力づくりが中心。大越氏は経験上、適任と判断された。 OBでロキテクノ富山の細川亨バッテリーコーチ(44)も招へいする。FA加入した11年から6年間で3度の日本一に貢献し、投手の長所を生かしたリード、キャッチング技術の高さは球界でも指折りだった。また、中日1軍外野守備走塁コーチを退いた大西崇之氏(53、写真)も加わる。小久保監督とは同学年。06年には巨人でも一緒にプレーし、侍ジャパンの監督時代はコーチとして招かれている。 なお、今季ウエスタン・リーグを制した松山秀明2軍監督(57)の続投は決定的。退団した小川史3軍監督(64)の後任には、斉藤和巳4軍監督(46)が昇格する見通しだ。