ラ・リーガがすべてのエッセンスを失う前に…【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
フィジカル重視のプレーがラ・リーガの新たな特色に
メッシのPKで先制しながらも、後半だけで3失点。レバンテとの“フィジカル勝負”に屈したバルサは、手痛い3敗目を喫した。(C) Getty Images
テクニカルで攻撃的。そのラ・リーガ特有のエッセンスが失われようとしている。メガクラブまでがフィジカルを重視するようになり、各クラブの力は拮抗しはじめた。いまこそボールプレーを取り戻さなければいけない。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2019年11月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 今シーズンのラ・リーガは、かつてないほど混沌としている。このコラムでも再三書いてきたように、私自身はこうした状況になることを予想していた。したがって、そこまでの驚きはないが、“主役不在”の状況は、12節を終えてもなお続いている。 その12節では、王者バルセロナがレバンテに力なく逆転負け(1―3)を喫した。舞台もシチュエーションも違うが、この敗戦は昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ準決勝でリバプールに逆転負け
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