最高!大人にふさわしい車「レンジローバー」の試乗レポート
車内、助手席と後部座席に座ってみました。シートは高級感がありながら、レザーではなく再生PETを使用したサステナブルな素材で作られているのだそうです。ミラーではなくモニターが後部座席にも備えられ、どの座席からでも空調、音響ほか様々な調整ができます。小さなペットボトルなら4本ほど入る冷蔵庫も。そしてエアコンにはPanasonicのナノイーXが搭載され、車内の空気を清浄にキープ。
そして2025年までにジャガーをフルEV専用ブランド化し、2030年までに全ブランドの各モデルでフルEVを提供、さらに2039年までには製造過程でもCo2排出量を実質ゼロにするネットゼロカーボンを目指しているというジャガー・ランドローバー社。このレンジローバーの「PHEV」は、日本のラグジュアリーSUVのニーズに合致したベストな選択、とのこと。都市部では電気で、また長距離の移動の際は、電気と併用して少ないガソリンで走行もできる。走行しながら充電もでき、急速充電につなげば1時間以内に80%充電が可能。ラグジュアリーとサステナビリティの両立は世界的な潮流ですが、最先端はその目標も明確です。
さて、最初にレンジローバー社の方のアシストでオフロード走行を体験しました。そこはレンジローバーですから「おそらく、スイスイという感じなのだろうなあ……」と想像はしていましたが、走行中に様々なドライブ機能の説明をうけ、驚きの連続。ホテルのすぐ近くの林の中、狭くて細くて、かろうじて道……? といったようなまさにオフロードな場所も、小回りよくスーッと進んでいきます。モニターには車に搭載されているカメラから合成された映像が映し出され、座席にいながら車外の様子が「え?こんなところまで……?」と言葉が出るほど細かく把握できます。普段、あまりクルマに乗り慣れないシオヤ、「バックミラーが、ミラーじゃないんですね……(モニターに、カメラが撮影する映像が映る)」と、かなり基本的なクルマの進化にもビックリ。「いま、かなりボコボコのオフロード走っていますが、大丈夫ですか?」と聞かれても「……そうなんですね⁉」と返してしまうほど、衝撃のない乗り心地。正直、そちらの方が衝撃でした。