【特集:最新クロカン・ドリームあるある①もしも三菱トライトンが我が家にやってきたら】大柄ボディには、大きな夢が詰まっていた
日本仕様のトライトンは、ディーゼルエンジンを搭載
もしも我が家に、三菱自動車が誇るグローバルモデルのピックアップトラック、「トライトン」がやってきたら、ライフスタイルは必ずや変わる。それをどう変えるかはもちろんオーナーの自由であるが、それに忠実に対応することができるのが今どきのクロカンならではだ。 新型のトライトンが日本市場で販売されるのは12年ぶりのこと。ジェネレーションでは通算で6代目にあたり、その端正なボディデザインのみならず、シャシやエンジンなど、すべてが新開発となっている。 残念ながらオフロードでの試乗は叶わなかったが、オンロードや高速道路では、その実力を十分に楽しむことができた。 日本仕様として選択されたトライトンは、5人乗りのダブルキャブボディに2.4L直4ディーゼルツインターボエンジンを組み合わせるもの。最高出力は204psを実現し、最大トルクに至っては470Nmをわずか1500~2750rpmという低速域で発揮する。
デッキにたくさんの荷物を積むことで、さらに快適に?
まず印象に残ったのはそのノイズとバイブレーションが非常に低いレベルに抑えられていること。車重は2140kgという数字だが、それをハンデと感じさせないほどに軽快に、トライトンは6速ATとの組み合わせで、軽快な加速を続けていくのだ。 リアのデッキは、アメリカのフルサイズピックアップと比較するとやはり限られたサイズ。世界戦略車としては、実用性を考えると、やはりこの程度のデッキサイズが限界になる。それでも最大積載量は500kg。かなりの量の荷物を、気軽にポンとデッキに置いてドライブを続けることができるのは嬉しいところだ。 サスペンションはフロントにダブルウイッシュボーン、リアにはリーフスプリングが使用されるが、後者から感じる突き上げ感にも、もはやピックアップのそれを感じることはない。今回は常に1人、もしくは2人乗車だったが、デッキに荷物を搭載すれば、乗り心地はよりマイルドなものになることは間違いないだろう。 トライトンには、もちろん悪路を走破するための4WDシステムが採用されている。「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」と呼ばれるものがそれで、センターデフにトルセンデフを採用したほか、後輪駆動の2H、4WDの4H、4WD直結の4HLc、そして4WDローレンジ直結の4LLcの各モードが選択できる。ドライブモードはノーマル、エコを始め合計4種類。どのモードを選んでも、不安を感じることはない。 唯一の問題は、やはり全長5360×全幅1930×全高1815㎜というボディサイズだろう。この数字を負担と感じない人にとっては、トライトンには大きな夢が詰まっている。日本では珍しいピックアップ。その目立ち度も、まさに一級品だ。