「大谷翔平はメジャー最高のパワーヒッターとして成長している」米メディアが29号によるメジャー通算200号達成を賞賛
ドジャースの大谷翔平(30)が13日(日本時間14日)、敵地デトロイトでのタイガース戦に「1番・DH」で先発出場し、5回の第3打席に6試合ぶりとなる29号をライトスタンドにライナーで放り込みメジャー通算200本塁打を達成した。米メディアは速報で一斉に日本人初となる快挙を称えた。なおゲームは9回裏に5点差を追いつかれて延長に突入し10回にサヨナラ2ランを浴びて9-11のスコアでショッキングな逆転負けを喫した。 【画像】大谷がモデル系“へそ出し”金髪アスリートとツーショット
メモリアルアーチは2-2で迎えた5回に生まれた。 先頭打者だった大谷は、タイガースの先発ルーキーのケイデル・モンテロがカウント1-0から外角真ん中へ投じた85マイル(約137キロ)のチェンジアップを引っ張ると、打球はライトスタンドへ角度23度という低空の弾丸ライナーでポール際に飛び込んだ。打球速度は107.8マイル(約173.5キロ)で飛距離は373フィート(約114メートル)だった。 勝ち越しの29号は日本人で初となるメジャー通算200号となった。出場809試合目での達成。地元オレンジカウンティレジスター紙によると、通算200号は、メジャーで375人目、現役では31人目となる快挙だ。また今季96試合目での29号は2021年の自己最多の46本を超える48本ペース。6月には、12本塁打を放ち、7月は、これで3本目。得意の夏に量産態勢に入っている。 1回の第1打席には、変化球に崩されながらも片手でライト線に三塁打を放ち、早くもサイクル安打への期待がかかったが、3回の第2打席は空振りの三振。5回にメモリアルアーチを打った後は、6回無死一、二塁から二ゴロで打点をゲット。8回は先頭打者として四球で歩いた。続くヘルナンデスの打席で、牽制で誘い出されたが、躊躇せずに二塁を狙うと、一塁手から転送されるボールよりも大谷の足が速かった。23個目の盗塁に成功。その後、三塁へ進み、フリーマンの浅いセンターフライでタッチアップを決めてホームイン。9-4とした。 9回にまさかの5点差を追いつかれ、タイブレークの延長戦に突入。10回一死二塁で大谷に打席が回ってきたが、申告敬遠だった。 MLBサイトによると、デイブ・ロバーツ監督は「本当に素晴らしい。盗塁に本塁打。彼はとてつもないMVPのようなシーズンを過ごしている。200本塁打は、故障の時期を抜けば、メジャーリーグに来てからなんと短い期間で達成したんだだろうか。これだけ短い期間でやり遂げたことは本当に並外れたもので、そして彼は、三塁打を足で稼いだ。残念ながらこの200本塁打の達成を勝利で祝うことができなかったが」とのコメントで偉業を称えた。 米メディアも速報で大谷のメジャー通算200号を報じた。 MLB公式サイトは「大谷が200号本塁打の節目に到達」との見出しを取り、CBSスポーツも「大谷がMLBキャリア通算200本目の本塁打を強打」とのタイトルを立てた。CBSスポーツは、こう賞賛した。 「より素晴らしいのは、大谷が健康であれば一線級のエースの投球をする中で、世界最高のパワーを持った打者の1人として成長したことだ。ドジャースと7億ドル(約1105億円)の契約を結んで最初のシーズンとなる今シーズンは、トミー・ジョン手術からのリカバリーが必要のために大谷は投げない。これは、彼が打撃に完全に専念できる意味を表し、球界で最も力のある打者の1人であり続けることに驚きはない」 そして「注目すべき点」として大谷が日ハムでプレーした2013年から2017年までに通算48本塁打を放っていたことをピックアップ。「言うまでもなく、彼は(日本で)自分の秘めたるパワーを認識し、そのいくらかをMLBで飛躍させてきた」と続けた。
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