広島県、新型コロナ警報を解除 感染者数・入院患者数の基準下回る
広島県は19日、新型コロナウイルスによる医療機関の逼迫(ひっぱく)を避けるため、7月下旬に初めて出した県独自の警報を解除した。県内全7保健所管内の感染者数と中等症以上の入院患者数が基準を下回った。 直近1週間(9月9~15日)の1医療機関当たりの感染者数は県内平均で3・47人、中等症以上の入院者数も13日時点で1・63人となった。警報解除基準の感染者数「8人未満」と中等症以上の入院者数「2人未満」をいずれもクリアした。 県によると、感染者数が増加傾向になった6月以降、検出した新型コロナウイルスの約9割でオミクロン株の変異株「KP・3」が占めた。感染者数のピークは7月29日~8月4日で県内平均は14・66人だった。 新型コロナの注意報・警報を出す国の基準はなく、県は7月9日から独自基準の運用を開始。同25日に呉市や福山市の感染者数が基準の「13人以上」を超えたとして初めて警報を出した。
中国新聞社