キャリア18年の女子レスラーが最前線で闘い続けられるワケ「他人と一緒のことをやってもしょうがない」
「今は娯楽が多いからこそ、闘っているだけじゃなくてもアリはアリ」(野崎)
さて、野崎はSareeeの持つSEAdLINNNG(シードリング)シングル王座に挑戦することが発表されている(12月27日、後楽園ホール)。これに関して野崎は、「そもそも私はラスエゴ(※シードリング内の無法者集団)ってユニットに入っていて」という大前提があってSareeeへの挑戦を表明したと話す。 「(8月にシードリングのエースだった)中島安里紗が引退して、1個(大きな穴が)空いているわけじゃないですか。これからシードはどうするんだってなった時に、ラスエゴは最強でありたいって思っていて。その中で1つのきっかけとしてラスエゴにベルトがほしいってSareeeに挑戦しているので。ラスエゴはラスエゴの正義を持って、Sareeeを徹底的に潰そうと思っていますね」(野崎) 一方、Sareeeは野崎の挑戦を受けるに際し、「セコンドをつけるな」と要求。Sareeeとしてはタイトル戦の最中に、ラスエゴの横槍が入ることを懸念してのものだが、これには野崎も「ふざけんじゃねえ。何を言っちゃってるんだ、チャンピオン!」と語り、王者は王者らしくデンと構えていろ、との見解を示す。 振り返るとSareeeは、昨年3月、WWE(NXT)との契約を円満に満了し、日本で久々の会見を実施した際、「キラキラしてかわいいとかキレイもいいですよ。でもプロレスなので“闘い”でなければ嘘はバレてしまう」と発言。 令和女子プロレス界に物議を醸したが、これに関して野崎は、「プロレスラーが他人と一緒のことをやってもしょうがない。だからそれが個性なのであれば、かわいいだけだろうが、かわいくて強い、かわいくて弱いもアリ。みんながみんなかわいいだけを求めてとかやっているんだったら違うんじゃないと思いますね」と語る。 野崎的には、そういう選手がいても「他人は他人」といった雰囲気で、そこまで気に留めることはない様子だった。 「いても別に(構わない)。その子がプロレス以外のことで注目されて、プロレスやっているんだって注目されて、女子プロレスを知るきっかけになったりとか。いろいろあると思うので。今は娯楽が多いからこそ、闘っているだけじゃなくてもアリはアリなんじゃないかと私は思います。でも、プロレスができていなかったら、成立していなかったら、プロレスってこんなもんなんだで終わっちゃうから、ただかわいいだけじゃなくて、最低限のプロレスもちゃんとできるほうがいいとは思いますけど」(野崎)