「20回目のメッセナゴヤに期待」 名商の嶋尾会頭、来年度への意欲強調
名古屋商工会議所の嶋尾正会頭(大同特殊鋼相談役)は27日に開いた定例会見で、日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2024」(メッセナゴヤ実行委員会主催)のリアル展示会(10月30日~11月1日)の開催結果に触れ、「(来場者と出展者が)双方向になるような企画がたくさんあり、よかったと思う」と述べた。その上で「来年は20回の記念開催になる。量もそうだが、質も問われる。(より充実した展示会となるよう)量と質というところへもっていきたい。ご期待ください」と強調した。 名古屋市港区のポートメッセなごやで開いたメッセナゴヤは、交流・商談の機会を創出するとともに、販路拡大や人脈形成の場を提供することが目的。会期の3日間の来場者数は、前回とほぼ同水準の5万2742人。多彩なビジネスセミナーなどを企画した。嶋尾会頭は「めりはりのある企画がめじろ押しで、(来場者と)問題意識を共有したり、若い方や高校生の皆さんにも参加いただいたりしておもしろかったと思う」と評価。来年の記念開催に向け、期待を込めた。
また、国で議論されている所得税の非課税枠である「103万円の壁」の見通しを巡っては、「中小企業にとっては、経営問題に通じるところがある。経過措置などの配慮が必要な場面も出てくるのではと思う」とし、「これからどう着地していくのかを非常に注視しておかなければならない」と述べた。