現役職員「2万請求も使ったのは1万」食費を過大徴収…障害者施設“事業停止”へ
関東の施設で、初めてショートステイを利用した人。3日間で食べたのは5食でしたが、9食分の請求が来たそうです。 ショートステイを利用した男性(40代):「後日、請求書が届いて確認したところ、3日間×3食事分の請求がありました」 ほかにも、事前に頼んだ弁当がないなど、打合せとは違いました。 ショートステイを利用した男性(40代):「最初、話で聞いていた内容と、実際、違っていたところもあったので、そこは裏切られた気持ちはありますね」 神奈川県の施設の元職員は、こんな光景を目にしていました。 神奈川県の施設の元職員:「食材が少ないのに、職員が食材を持ち帰ってしまったり、料理を作ったものもタッパーに入れて持って帰ったりするんですね。一応、『まずいんじゃない?』と声かけたりするんですけど、『平気、平気』という感じで、軽いノリで返されてしまって」 現在も、介護の現場で働いていますが、『恵』の労働環境には、不安を抱いたといいます。 神奈川県の施設の元職員:「未経験で入ったんですけれども、急にひとりで夜勤を任されたりとかして。初日に車いすの方のおむつ交換と車いすからベッドへの移乗とか、『できなかったら放っておいていいから』みたいな感じで帰られたりとかされて。でも、放っておくわけにはいかないので、Youtubeで自分で調べたりとかして、見よう見まねで、やっていました」 神奈川県の施設の元職員:「重度の方を好んで引き受けるんですね。重度の方は、一度入ると、次の施設に移ろうとしないので、ずっと儲かるからだそうです。社員の方が言うには。週末に自宅に帰る比較的軽めの利用者『帰すな』っていう指示がありましたね。週末もずっといてもらわないと、報酬が安くなるからだそうです。本社からの指示です。本社から回ってきたと言われてました」 愛知県の障害者団体には、数々の相談が来ているといいます。 愛知障害フォーラム・柳原康来事務局次長:「ご家族からの相談が多くて、例えば、面会に行ったんだけど、明らかにやせていると。一応、本人に聞くけれども、なかなか自分からの発信が難しい方が多い。そういうこともあって、なかなか実態を把握できない」