「きょうも苦しんでいる人がいる」松本サリン事件27日で30年 地下鉄サリンで被害の映画監督が現場で献花「教訓が使われると痛みも和らぐんじゃないか」
信越放送
松本サリン事件は27日で発生から30年になります。 地下鉄サリン事件の被害者で、映画監督の男性が、25日、松本市の現場を訪れ、「今もまだ苦しんでいる人がいる」などと語りました。 松本市北深志の公園を訪れたのは、映画監督の、さかはらあつしさん。 1994年6月27日の夜、猛毒のサリンが噴霧された現場に隣接する場所で、犠牲者8人の冥福を祈りました。 さかはらあつしさん: 「まだ苦しんでいる方が早くそういうことがなくてすむように、それと生かしてもらっていると思いますので、頑張って生きますと」 さかはらさんは、松本サリン事件の翌年に起きた地下鉄サリン事件で被害に遭い、オウム真理教の後継団体「アレフ」を取材したドキュメンタリー映画を制作するなど、事件と向き合ってきました。 さかはらあつしさん: 「きょうも苦しんでいる人がいるわけですよ。『風化』ということは過去に置いて行こうとする動きなんですよ、『風化』と呼んだ瞬間に。よりよい社会になるために(教訓や経験が)使われると、僕ら(被害者)の痛みは和らぐんじゃないか」 現在も手足のしびれや目の疲れなどの後遺症に苦しんでいるというさかはらさんは、サリン事件の被害者に対する国の救済や支援は十分だったのか、改めて検証してほしいなどと述べました。
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