山梨学院 アディショナル弾2発で逆転!東海大甲府は35年ぶり決勝へ 全国高校サッカー選手権県大会準決勝
全国高校サッカー選手権山梨県大会は2日、甲府市の「JIT リサイクルインク スタジアム」で準決勝を実施。第1試合は第1シード・山梨学院が公立の伝統校・韮崎に対し、2点のビハインドから、途中出場した選手による後半の3得点で逆転。アディショナルタイムの劇的な2ゴールで3-2(0-1、3-1)で勝利しました。第2試合は東海大甲府が第3シード・日本航空に1-0(1-0、0-0)で競り勝ち、35年ぶりの決勝に進みました。
■山梨学院-韮崎
第1試合で先制したのは、県内最多34回の全国出場を誇る韮崎。前半36分、センターサークル内のフリーキックからMF深井颯(3年)が一気にロングボールをペナルティーエリアに放り込むと、DF横森海飛(3年)が競り、ゴール前でFW一志佑大(2年)が押し込みました。 後半26分には自陣からの深井のスルーパスに、途中出場した背番号10・FW阿部将(3年)が抜け出し、GKとの1対1を決めて2点差に突き放しました。 しかし、2度の全国選手権制覇を経験している山梨学院は30分、右サイドからDF鈴木琉斗(3年)が仕掛けてクロスを送ると、ファーに詰めていた途中出場のMF速水仁(3年)が決め、反撃を開始。 そしてアディショナルタイムに入ると、鈴木からのパスを受けた途中出場のFW関塚力登(3年)がペナルティーエリアに進入し、相手守備陣と競り合いながらも左足を振り抜き、同点ゴールを挙げました。 さらに、DF小柳堅也(3年)のパスを起点に、ゴール前にこぼれたボールを関塚が押し込み、最終盤で逆転に成功しました。
◇ ◇ ◇
■日本航空-東海大甲府
第2試合では前半12分、東海大甲府のFW勝見周也(2年)のパスを受けたFW水越成皇(3年)がペナルティーエリアで持ち込み、先制点を挙げました。 前回大会準優勝の雪辱に燃える日本航空は最後まで猛攻を仕掛けますが、東海大甲府主将のGK田川直樹(3年)を中心とした堅守を前に、最後までゴールを奪えませんでした。 東海大甲府は今大会3試合を無失点で勝ち上がっています。
決勝は9日に「JIT リサイクルインク スタジアム」で行われ、山梨学院は2年ぶり、東海大甲府は39年ぶりの優勝を目指します。