【インド】政府、セクハラ苦情の一元管理システム導入
女性・児童育成省は4日、セクシュアルハラスメントの苦情申し立てを一元管理するオンラインシステム「SHe―Box」を導入したと発表した。管理者が申し立て状況をリアルタイムで管理できるようにし、報告書の自動作成機能も搭載した。情報管理の効率化や被害防止に向けた監視強化を図る。 2013年に施行した「職場でのセクシュアルハラスメント(予防・禁止および救済)法」では、所管の中央政府や州政府などがセクハラに関する苦情の状況を監視し、保存することが義務化されている。同法の規定によると、苦情に関する調査期間は90日以内。 政府の担当者は、これまで各企業に設置している内部委員会(ICs)や地域委員会(LCs)から苦情申し立ての情報を書面やメールで受け取っていたが、政府はオンラインシステムを導入。情報を一元管理できる体制を構築した。 担当者は、オンライン上で苦情申し立ての状況をリアルタイムで把握できるほか、報告書も自動で作成可能となる。秘密性も担保しており、内部委員会や地域委員会の委員長以外は苦情の内容を閲覧できない仕組みだ。 苦情申立人は、システム上に名前や電話番号、メールアドレスを登録後、苦情内容を記載することで申し立てを完了できる。