多士済々・個性派集団の豊南が6-0で都立向丘に快勝
第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選1回戦が25日、都内各会場で行われ、豊南と都立竹早が対戦。結果は豊南が6-0で都立竹早に勝って、2回戦に進んだ。 【フォトギャラリー】豊南 vs 都立竹早 試合は前半8分、豊南はFKのチャンス。「狙い通り」と振り返るようにMF11吉田龍ノ介(3年)が直接、叩き込むと、続く9分にはFW10邱奕翔(2年)が決め、追加点。止まらない豊南は14分、セットプレーから最後はMF11吉田が押し込んで3点目。40分には、相手の緩慢なバックパスを見逃さなかったFW10邱が奪って、4点目を挙げた。 攻勢を続ける豊南は後半10分、ゴール前でFW10邱のマイナスのパスにMF7深澤玲生(3年)がシュート。さらに12分にセットプレーから再びMF7深澤がGK強襲のシュート。18分にもMF11吉田が直接フリーキックを放ったが惜しくもポスト直撃とチャンスを量産。迎えた31分、ゴール前、スルーパスを受けたFW10邱が流しこみ、チーム5点目。終了間近の45分にもMF11吉田のパスを受けた途中出場のFW19小林櫂(3年)が6点目をあげ、試合終了となった。 ハットトリックを達成したFW10邱は「プレスにいけるときは前からどんどん行きます」と述べたように相手のミスを突く、また誘発させる執拗なプレスが実った。2得点のMF11吉田は「大量得点できたのは良かったですが、自分としてはボールロストが多かったのと、アシスト、ゴールをもう少し決められたと思います」と総括した。 プレスをかけ続ける、その姿は職人肌なFW10邱。一方、正確なFKと果敢なドリブルのMF11吉田をはじめ、豊南は多士済々。 「サッカー小僧ばかりなので、まとめるのは難しいですが、個性を壊さないように、いいところを伸ばしていく。たとえ欠点があっても良いところでカバーしていきながら、いかに融合させるか。チームとしての最低限の決まり、例えば、プレスにいく、球際では激しく戦うなどありますが、選手がイメージするプレーをしてほしいです」 ただ個性派集団ゆえ「なかなかまとまらないこともあります」とMF11清水は明かしたが、チームから漂う自由な気風は指揮官の言葉にあるようだ。 「どこにもないような新しいチームを目指しています」と塩田監督。 なお、豊南は2回戦で開成と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)