ゴルフ界で最も有名な橋/いまさら聞けないセントアンドリュース(6)
女子ゴルフの最高峰、メジャートーナメントの2024年最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」も25日(日)が最終日。今回は2013年以来11年ぶり3回目となるスコットランド・セントアンドリュース オールドコースでの開催。いまさら他人に聞けないポイントをおさらいします。 舞台は聖地セントアンドリュース 厳選画像を大量アップ!<全英女子> オールドコース18番のフェアウェイを横断するスウィルカン・バーンに架かる幅8フィート(約2.4m)、高さ6フィート(約1.8m)、長さ30フィート(約9m)の小さな石造りの橋は、ゴルフ界で最も有名な橋といっていいでしょう。 600年以上前にさかのぼる橋の起源は諸説あり、羊飼いが家畜を水辺に連れていくのを助けるために造ったという説もあります。ティイングエリアから見て後方にR&Aのクラブハウス、ハミルトングランド(もともと高級ホテルとして1895年にオープンし、セントアンドリュース大学の学生寮を経て、現在は高級アパートメント)が並ぶ壮観なロケーションは全ゴルファー憧れの撮影スポットとして人気を集めてきました。 男子メジャー「全英オープン」では、キャリアや全英からの引退を決めた名選手たちがこの場所でファンに別れを告げてきました。メジャー最多18勝を誇る“帝王”ジャック・ニクラスは2005年の全英で輝かしいキャリアに終止符を打ちました。慣例なら翌年だったセントアンドリュースでの開催をニクラスの引退に合わせて前倒ししたとされています。 2015年の全英では歴代2位の全英通算5勝をマークしたトム・ワトソン、英国の英雄ニック・ファルドが大会参戦に区切りを付けました。大雨による約3時間の中断の影響で日没サスペンデッドが迫る午後10時前に万雷の拍手を浴びたワトソン。その4時間ほど前に橋を渡ったファルドは、1987年に初めて全英を制した際の黄色いカシミヤのセーターに着替えて写真に納まりました。
今週も2009年「全英女子オープン」覇者のカトリオナ・マシュー(スコットランド)が最後の大会出場となることを表明し、声援に応えました。最終日、この橋を渡って今季最後のメジャータイトルをつかみ取る選手は誰になるのでしょうか。