28日に迫ったバロンドール授賞式 本命視されるヴィニシウスに対してロドリを推す声も
サッカー界で最高の個人賞
28日(現地時間)、パリのシャトレー劇場で2024年のバロンドール授賞式が開催される。フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』の主催する同賞は、事前に選ばれた候補者30人の中からFIFAランキング上位100カ国のジャーナリストの投票によって決まる。 個人賞としてはサッカー界で最高の栄誉とされるバロンドール。過去の受賞者にはリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドなど錚々たる顔ぶれが並んでいるが、今年はレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールの戴冠が有力視されている。ヴィニシウスは昨季39試合に出場し、24ゴール11アシストを記録。破壊力抜群のドリブル突破を武器にレアルの攻撃を牽引し、ラ・リーガ優勝とUEFAチャンピオンズリーグ優勝の二冠達成に貢献した。 しかし、一部の有識者はマンチェスター・シティのロドリもバロンドール受賞の有力候補であると主張している。同選手は、昨季シティで公式戦50試合に出場。アンカーと呼ばれる中盤の底の位置でシティを攻守にわたって支え、プレミアリーグ優勝に貢献。今夏のEURO2020でも優勝したスペイン代表の絶対的主軸として活躍した。 かつてフランス代表やアーセナルで活躍したティエリ・アンリ氏もロドリを推している。同氏はイギリスメディア『CBS』の番組に出演した際に以下のように語っている。 「人々は、ミッドフィールダーが何をしているのか、彼らの役割が何なのか、そしてロドリがシティの心臓であるということを忘れている。彼が昨季チャンピオンズリーグを獲れなかったことは私も知っているが、しかし彼はユーロでは優勝している」 バロンドールではフォワードやトップ下など前線の選手が選ばれる傾向にあり、ディフェンダーや守備的ミッドフィールダーの受賞は故フランツ・ベッケンバウアー氏(1972年、1976年)やファビオ・カンナバーロ氏(2006年)など数名しかいない。 そうした過去のデータから見ればロドリはヴィニシウスに対して分が悪いようにも見えるが、果たして投票権を持つジャーナリスト達はどのような決断を下すのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部