「年末ジャンボ宝くじ」を購入! 1000万円以上当たったら息子に「200万円の車」を買ってあげたいですが、宝くじなら「贈与税」はかからないですよね?
贈与税を支払わずに車を買う方法はある?
宝くじの当せん金で車を買う場合でも、工夫次第で贈与税を回避する方法があります。次の3つの方法を検討してみましょう。 ■車を直接買うのではなく、購入資金を数年に分けて贈与する 贈与税には年間110万円の基礎控除があります。例えば、車の購入自体は子どもが直接行い、初年度に110万円、次の年に90万円を贈与する形にすれば、各年で贈与税はかかりません。 ただし、初年度に「2年間かけて200万円を渡す」と約束すると、そこで200万円の贈与があったとみなされる可能性があります。各年の贈与が個別であることを証明するために、年ごとに契約書を作成しておくと安心です。 ■親名義で車を購入し、子どもに使わせる 同居の家族であれば、宝くじに当せんした親が名義人となり車を購入し、実際には子どもが使う方法も検討できます。ただし、子どもが引っ越した際などに名義を変更すると、その時点で贈与とみなされ、贈与税が発生する可能性がある点に注意が必要です。 ■生活必需品とみなされる場合は非課税となることも 国税庁によると、「夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で通常必要と認められるもの」は贈与税がかからない財産とされています。つまり、車が生活必需品とみなされれば、贈与税がかからないのです。 ただし、車が生活必需品と認められるのは、車がないと日常生活に支障が出る場合に限られます。例えば、公共交通機関が充実していない地方で生活している場合などが該当しますが、都市部などでは認められない可能性が高いでしょう。 なお、明確な基準はなく、担当税務署が個別具体的に判断するものであることは知っておきたいところです。
当せん金の使い方には注意が必要
宝くじの当せん金が非課税なのは受け取るところまでで、受け取った後はほかの財産と同じ扱いとなります。使い方によっては贈与税などの税金が発生することを理解し、正しい税務処理を心がけましょう。 せっかくの高額当選を有効に活用するためにも、正しい知識を持って対応することが大切です。 出典 e-Gov法令検索 当せん金付証票法 国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 国税庁 No.4405 贈与税がかからない場合 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部