【日本代表】森保一監督が国民に〝元気玉〟呼びかけ「W杯はパワーを結集しないと勝てない」
日本代表の森保一監督(56)が、W杯制覇へ日本国民へ〝気〟の結集を呼び掛けた。3月20日の北中米W杯アジア最終予選バーレーン戦(埼玉)に勝てば、8大会連続の本大会出場が決まる中、森保監督の新年インタビューを前後編でお伝えする。初回では9月以降の親善試合で強豪との対決を熱望するとともに、チーム強化だけではないW杯で勝つための必要不可欠な要素を挙げた。 ――2025年はどのような1年にしたい 森保監督(以下森保)まずはW杯の出場権を自分たちでつかみ取れるように(3月20日の)バーレーン戦(埼玉)に挑みたいと思う。W杯出場をつかみ取るということと、これまで通り1戦1戦、戦いながら進化、成長していく、さらに前進していくようにしていきたい。 ――どのように力をつけていく 森保 いろんなこと含めて勝つ力、勝つための力をつけたい。細かく言えば、選手層を広げていくこと、戦術的にいろいろな戦いをできるようにと思っている。戦術の幅を広げるとか、選択肢を広げるというのは、聞こえはすごくいいが、ややもすると混乱するとか、自分たちの立ち立ち返る場所が見えなくなってくることにも陥ってしまう時もあり得る。そこは自分たちの立ち返るベースの部分は忘れることなく戦術的な幅を広げたい。 ――W杯で勝つために 森保 W杯で勝つことを考えた時、選手としては行ってないが、過去2大会、参加させてもらった中で、競技の力だけでは勝てる場ではないことをすごく感じた。国の関心事として、スタジアムで応援してくれる方もそうだし、日本全国、世界各国にいる日本人の皆さんや日本代表サポーターの皆さんに「気」を送ってもらうパワーを結集しないと勝てないと感じている。 ――後押しは重要 森保 サッカーを好きとか嫌いとか、スポーツが好きとか嫌いとかではなくて、日本のために戦っている選手たちを、サッカー日本代表を応援してほしい。どの競技であれ、どの分野であれ、日本が世界一になるっていうことをマイナスに思う方はいないと思う。世界一になれば、誇りと喜びなる。皆さんのお力にかかっている。 ――ドラゴンボールの元気玉みたいなイメージ 森保 そうですね。そういうイメージで、いいと思います。 ――26年北中米W杯へ完成度は何割くらいか 森保 間違いなく力はついてきている。「対戦相手はアジアだろ」って言われるかもしれないが、過去の結果と比べたら明らかに違う。アジア最終予選が終わって9月から親善試合ができるようになってきて、また見えてくるものはあるとは思うが、50~60%じゃないですか。 ――9月以降の親善試合で対戦相手のリクエストはしたか 森保 とにかく強いチームと戦いたいということは(宮本恒靖会長や山本昌邦ナショナルチームダイレクターに)伝えている。5大陸の中でアジアはもうすでにやっているので、他の大陸のチームと試合をさせてもらいたい。FIFAランキングで言うと、我々より上のチームと戦いたい。 ――アウェーも視野 森保 W杯を日本で戦えることは現実的ではない。アウェーで戦わないといけない。日本で最高の環境で最高のサポーターがいる中で戦える喜びもあるが、やはり厳しい戦いの中で勝っていく力をつけるということは、世界一になるため、より日本が強くなるために必要なことだと思う。 ――最終予選でもアウェーで苦しめられたことも 森保 試合前の国歌でブーイングされたり、レーザーポイントを当てられたり、殺気があるような雰囲気の中で戦って勝っていく、落ち着いて試合ができるということを、よりレベルアップしたい。日本の価値観をひっくり返されるような価値観の中で当たり前のように戦っていく力をつけていきたい。
東スポWEB