伝説のロックンロールバンド、BCG ROCKERSのリーダーで2019年からソロ名義で活動する愚図ケンジ率いる、愚図ケンジ&ショットガンロッカーズインタビュー
バンドの時は失速したくない。スピード感が命!覚悟しとけよ!
――アルバムのリリース日となる12月7日(土)に心斎橋AtlantiQsで開催されるライブはどのようなステージになりますか。 愚図 レコ発のライブなので、アルバムの曲をやります。これはBCG時代から自分がこだわってることなんですけど、我々はやっぱロックンローラーなので、ロックンロールをやってる瞬間を感じ取ってもらう以外に何も必要ないと思う。だからもちろんほとんどMCもしないですしね。アコースティックの時は"俺はフォークシンガーや"って心持ちでステージに上がるので、昔ながらのフォークのコンサートの転がし方をするんですよ。ピリピリした曲ばっかりなんですけど、それでお客さんがグッと緊張しはったら、曲が終わったらもうコテコテの大阪弁で全然意味のないことを言うて、また次の曲に行ったりします。コマーシャルはしないから基本。で、バンドの時は失速したくない。ロックンロールなのでスピード感が命。例えばセットリスト10曲でライブをするとします。これは10曲やるんじゃないんですよ。10曲分のメドレー1曲でやります。 ――ということは曲間は無し? 愚図 一応、一曲終わると締めて、すぐ次の曲をやります。流しっぱなしです。よくライブで、一曲終わって次の曲までの間に、照明落ちて、ボーカリストはドリンク飲んで、バックミュージシャンがチューニングしたりっていう間が空きますよね。あれが嫌なんです。オーディエンスからしたらあれでちょっとトーンダウンしませんか? あれはしない。意味のない間はいらない。 ――演奏する方もずっとすごいテンションですよね。そこもある意味命懸けで挑む? 愚図 はい。で、俺はさすがに酸欠の問題があるので(笑)、そこはちょっと考慮して、まず演奏に入らすんです。前奏のアレンジ変えてちょっと長めにしたりする。で、そこで呼吸を整えます。 ダイサク え、大丈夫? 先にそれを言っちゃうと、そうせざるを得なくなるけど(笑)。 愚図 うん。だからお前ら頑張ってよ! 俺はその間に休むから、お前ら前奏とかバーンと入ってんのに、俺ひとりドリンク飲んで呼吸整えて休憩する。普通のワンマンライブは1時間半ぐらいやるじゃないですか。俺らはメドレー形式でやるから、ワンマンでも1時間かからないと思うんですよ。一曲3分で計算したら、アルバム収録曲14曲全部やっても42分。でもオープニングSEとか、曲間ちょっと引っ張ったりする部分があるから40、50分かな。 カツミ 僕はもういちファンで(BCG ROCKERSを)観てたから。それがすげーかっこええなと。 愚図 俺がBCG ROCKERS時代に、こいつは別のバンドをやっててよう共演とかもしてたんですけどね。 ――では、12月7日(土)は"伝説のライブ復活"っていうことですね。 愚図 そう。このライブの仕方はね、同業者のライバル連中とか後輩の連中も、うちのステージ観て真似するんですけど、結局みんな続かないんです。だから、 覚悟してきてください! <公演情報> 『火の玉ロックンロールショー』 日時:12月7日(土) 19:00 会場:大阪・AtlantiQs 出演:愚図ケンジ&ショットガンロッカーズ オープニングゲスト:SUIREN 料金:スタンディング 3,000円 ※ドリンク代別 <リリース情報> アルバム『火の玉ロックンロール』 《収録曲》 01. 火の玉BABY 02. スープ 03. ダイブ 04. フルスロットル 05. あばた 06. 東京ライダー 07. 泥の中のダイヤモンド 08. ジュリア 09. コウモリ 10. 赤いスイングトップとブルースハープ 11. 最低の夜 12. 愚か者の唄 13. 何気ない週末 14. 案山子