トレーニングで使用するマーカーコーンを、グラブ内にトレーナーから隠し笑顔でキャッチボールをする小笠原

　４年連続の目標達成を一発で決める！！　中日の小笠原慎之介投手（２６）が２０日のヤクルト戦（神宮）で先発する。２０２１年から続けている規定投球回達成まで今季はあと６イニング⅔。次の登板で「師匠」と慕う大野雄大投手（３５）に並ぶ４年連続の達成を果たしてみせる。 　レギュラーシーズンも残り９試合。オフから一つの目標にしている数字がいよいよ目の前に迫ってきている。開幕からほぼ先発ローテを守ってきた小笠原が今季２２試合で投げた投球回は１３６イニング⅓。次の登板で７イニング以上投げれば、規定投球回に到達する。 　「首脳陣からの信頼があっての規定投球回。いろんな人にサポートしてもらって、感謝の気持ちを持って毎試合臨んでいます。もちろん、次の登板で到達したいです」 　規定投球回を大切にし始めたきっかけは２０２０年オフ。その年はいずれもプロ入り後最少となる４試合登板、１勝に終わった。「このままでは終わってしまう」と危機感を持ち、絶対的エース・大野の自主トレへの参加を志願。師匠から「まずは１年間しっかり投げること」という指令を受け、翌２１年に初めて規定投球回に到達した。「１年間投げるのはこんなに大変なんだ」と感じながらも、そこから昨季までの３年間、課題をクリアし続けてきた。 　「野球人生をやっているからには、末永く規定投球回を目指していって現役を終わりたい気持ちがある。まだまだこれからです」