「下駄で走れるようになりました(笑)」今田美桜 念願の”朝ドラヒロイン”が辿り着いた新境地
「福岡で一番かわいい女の子」と呼ばれ上京して8年、様々なドラマや映画に出演してきた、今田美桜(27)。テレビ朝日系ドラマ「ドクターX」シリーズでは、出演して5年が過ぎ、“なりたかった自分”以上になれているのは、“縁”だと語る。 【画像多数】「′24年を一言で表すとすれば…」今田美桜 色紙に書いた文字はコチラ…!(写真4枚) 前編では、「ドクターX」からオファーがきたときの心境と顔合わせでの忘れられないエピソードや、’24年12月6日に公開した映画「劇場版ドクターX」の撮影での裏話などを語ってもらったが、後編では、主演に抜擢されたNHK連続テレビ小説「あんぱん」について聞いた。 ◆「走ってください!」 今田美桜(27)の″2024年重大事件″は、’25年前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロインに決まったことだ。 「オーディションは書類審査、ビデオ審査、グループ審査を経て、最後にカメラテストという流れだったんですけど、正直、グループ審査で″落ちた″と思ったんです。自分の中で全然しっくりこなくて。これまで何度かオーディションを受けさせてもらっていた経験があったので『これはダメだったなー』って思いながら、仕事に向かったのを今も覚えています。だから、最終のカメラテストに進んだと聞いて″ここまで来たら楽しもう。思いっきりやろう″と決めたら、緊張はしましたけど、すっごく楽しめたんです。 ヒロインは『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんの奥さんがモデルで、″韋駄天″という設定。カメラテストでは『走ってください!』という合図で、スタジオの端から端まで往復しました。 その後、実際に台本にあるシーンの演技をしてから、最後にまた走ったんですけど(笑)、たくさん走って身体がほぐれたのか″オーディションに受かるかどうかはわからないけど、楽しかったなぁ″って素直に思えたんですよ」 すでにクランクインしており、いつものように「台本とおしゃべりしながら」撮影に臨んでいるという。 「ヒロインの朝田のぶは男勝りな女の子。小さい頃は特に強くて、幼馴染を守ってあげたりします。正義感が強くて曲がったことが大嫌い。すごく明るくて、観ていて元気が出ると思います。こういう奥様がいたから、やなせさんのユニークさが創られたんだろうなって思います。悲しい出来事もあります。戦争も起きます。彼女がどう向き合っていくか、どう前を向いていくのかも見どころです。勇気をもらえる物語だと思います」 フランス・パリを巡ったり、語学に力を入れたり、吸収することに貪欲な彼女にとって’24年はどんな年だったか。いかなる引き出しを手に入れたか。現時点での「なりたい自分」とは!? 「’24年を一言で表すとすれば――『縁』ですかね。朝ドラで『おかえりモネ』(’21年)の時にお世話になったスタッフさんと再会して、また一緒にお仕事できたり、何かとご縁を感じた年でした。 あまり目標を立てるタイプではないんですけど、『ドクターX』や『あんぱん』の現場で痛感したのは、皆さんが楽しそうにお仕事をされているということ。そこは絶対に忘れずにいたいなって思います。うん。実際に楽しんでいらっしゃったのかどうかは、もちろん私にはわからないですけど、ご一緒させていただいた錚々たるキャストの方々がキラキラして魅力的に見えるのは、お芝居が好きだからじゃないかなって私は思っています。 ’24年に得た引き出し……えー、なんでしょう。お着物でのお芝居、ですかね。映画『わたしの幸せな結婚』ぐらいでしか経験がなくて、『あんぱん』で勉強させていただきました。とにかく着物で走る。走りまくるので、下駄で走るのも上手くなりましたよ! 下駄で走れる人って、なかなかいないんじゃないかな?(笑)」 眩しいほどキラキラした笑顔で、今田美桜は楽しそうに言うのだった。 『FRIDAY』2025年1月3・10・17日合併号より
FRIDAYデジタル