JR広島病院の資産、57億円で取得へ 広島県、新病院計画で 2025年4月
広島都市圏の病院を再編して広島市東区二葉の里地区に新病院を建設する広島県の計画で、県は統合対象のJR広島病院(東区)の資産を約57億円で取得する方針を固めた。将来の事業費確保を約束する債務負担行為として、本年度の補正予算案に盛り込む見通し。県はJR病院と譲渡契約を結び、来年4月に取得する予定だ。 建設予定地はここ JR西日本が約90億円かけて新築し、2016年に開院したJR病院は地上7階延べ約2万2千平方メートル。複数の関係者によると、県は建物や医療機器などの価値を今年3月を基準に算定した。本年度の設備投資費や固定資産税なども考慮した。病院事業会計で取得費の予算を計上し、全額を県債で賄うとみられる。県は10月にJR病院と譲渡契約を結ぶ見込みだ。 県はJR病院や県立広島病院(南区)、中電病院(中区)など4医療機関を統合し、JR病院の隣接地に千床の新病院を建設する。県は昨年10月、建設予定地を約181億円で買い取る契約をJR西日本と結んだ。病院資産と合わせて来年4月の取得を予定する。 JR病院は来春に県立二葉の里病院に改称し、県が設立する地方独立行政法人が運営を担う。30年度の新病院の開院後は、建物の骨組みだけを残して解体し、500台収容の立体駐車場に転用する。
中国新聞社