「逃げられない」「走れないからね、みんなね」進む人と社会インフラの“高齢化” 浮き彫りになった防災対策の難しさ【わたしの防災】
隣の西子浦地区も空き家問題を抱えています。 <南伊豆町西子浦区 小泉伸五区長> 「ここ、いない、いない、いない、いない…あの人がたまに帰ってくる」 Q. この通りでもたった4軒しか人がいない? 「そう」 Q. ここの目の前の家は全て… 「全部空き家」 <小泉区長> 「こういうふうな形にもうなっちゃって…」 Q. これもう木が腐っているというか 「もう中なんかこういう…」 西子浦地区では、100軒のうちおよそ3分の1が空き家。大地震で倒壊すれば路地をふさいで津波から逃げるのが難しくなります。簡単には解決できない問題ですが、区長は命を何とか守ってほしいと考えています。 <小泉区長> 「本当にことがあれば、逃げるしかないから、とりあえず何とか自分だけでも人のことは考えなくていいから、自分だけでも逃げられるような形を取ってもらいたい」 人口減少は、都市部も例外ではありません。静岡市内でも高齢者が半数を超える自治会があったり、空き家が増えたりするなどしています。静岡県内全域が高齢化する中で、災害にどう備えるのか問われています。
静岡放送