【福原直英の福を呼ぶ馬】武豊騎手とドウデュースが瞬間移動…!?
2番人気に推されていた馬の位置取りに「これじゃあ間に合わないな」と感じた人は少なくなかったでしょう。しかしドウデュース。上がりは32秒5だったそうです。 中途半端なことはしたくなかった。レース後、武豊騎手はそう語っています。パートナーを信じることが乗り方を考えるうえでの土台とするならば、ドウデュースも「自分を信じてくれてありがとう」と思っているんじゃないかと想像したくなります。 私も…冒頭に書いたようなことを考えていました。武豊騎手が惜敗のレースを振り返る際に使う〝伸び負け〟というフレーズが浮かんできたことを白状します。先行したホウオウビスケッツ(よくがんばりました)が脚色衰えず、これはホウオウとその近くにいた馬で決着するのかと内ラチ方向へ目を向けたその時。ドン! ドン! 戦況を見守っていた友道康夫調教師がテーブルを叩く音が聞こえてきて、えっ? と再び外へ目を転じるとそこには武豊騎手とドウデュースの姿。瞬間移動とはこのことです。 パドックで開催された佐々木蔵之介さんとのトークショーにも登場した武豊騎手。出演者どうし年齢が近いこともあり、若いころから変わらず活躍できる秘訣(ひけつ)を聞いてみると、ドウデュースのようなパートナーの存在があることで日頃のトレーニングにも身が入るしモチベーション高く生活できるとの答え。自分もそのような心構えを持てるよう暮らしたいと思いました。(フリーアナウンサー)