政治とカネ 強制捜査でも有罪にならなかった“あの議員” 任意の捜査で政治生命絶たれた人も…【解説】
CBCテレビ
■政治資金パーティーの構図 (夏目みな美キャスター) 国民から批判が高まっている“政治とカネ”の問題です。12月19日ついに東京地検特捜部が自民党の安倍派と二階派の派閥の事務所に家宅捜索に入りました。今回の問題点を改めて整理しておきましょう。 【写真を見る】政治とカネ 強制捜査でも有罪にならなかった“あの議員” 任意の捜査で政治生命絶たれた人も…【解説】 (柳沢彩美キャスター) 自民党派閥主催の政治資金パーティーの構図がこちらです。 派閥から所属議員にはまず、チケットの“販売ノルマ”というものがありました。所属議員はチケットの売り上げを振り込みました。そしてこのノルマを超えた分が、“キックバック”されていたとみられています。 ここからが問題なんです。この収支報告書にキックバックの一部の記載がなかった。これは派閥の方も、所属議員の方も収支報告書に記載していないものがあった。これが問題になっています。 そして政治資金規正法違反の疑いがあるとして19日、東京地検特捜部が家宅捜索を行ったのが、自民党の安倍派の事務所、そして自民党の二階派、二つの派閥事務所だったわけです。 大石さん、それぞれの議員も事務所を持っているんですけれども、今回は派閥の事務所へ家宅捜索に入ったということですね。 (大石邦彦アンカーマン) 国会議員、そして秘書サイドから様々な証言が出ていました。例えば安倍派の宮沢博行議員はキックバックを認めた上で、派閥の指示があった、どんな指示だったかというと、「収支報告書に記載するな」という指示があったと証言しています。 そして、安倍派の元秘書は「キックバックは慣習だった」と認めた上で、「これは領収書もいらないし、収支報告書にも記載する必要のない政策活動費なので、収支報告書に記載する必要ないですよ」というふうに指示されたと言っているんですね。 ですから、これが裏口作りの手口ではないかとみて、19日、強制捜査に踏み切ったと考えられます。 (夏目みな美キャスター) では家宅捜索なんですけれども、一体どんなことが調べられているんでしょうか? (大石邦彦アンカーマン) これ東京地検特捜部の方に以前聞いたことがあるんですけども、まず、一般的な今後の家宅捜索の流れどんなことが考えられるのか、見ていきたいと思います。
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