政治とカネ 強制捜査でも有罪にならなかった“あの議員” 任意の捜査で政治生命絶たれた人も…【解説】
(夏目みな美キャスター) この裁判では、秘書が収支報告書にウソを書いたことは認められたものの、小沢議員自身は、秘書から十分な報告を受けていなかった、違法だと思っていなかった可能性があるということで無罪となったということなんです。 大石さん、最近になってもこの政治家とカネにまつわる問題というのが起きていそうですね。 ■任意の捜査で政治生命を絶たれたケースも (大石邦彦キャスター) そうですね。小沢さんの場合は、強制捜査で結果無罪だった。一方任意の捜査を受けてですね、その後、政治生命を絶たれた方もいらっしゃいます。 これ去年なんです。同じ、収支報告書の記載漏れになります。当時の薗浦健太郎う衆議院議員、政治資金パーティー収入をおよそ4000万円分少なく記載したんですね。 で、臨時国会閉会後、任意の聴取を受けて、1週間ほど後に議員辞職しています。そして辞職の翌日に、政治資金規正法違反で略式起訴されて、東京簡易裁判所は、罰金100万円、公民権停止3年の処分を出してるんですね。 「公民権停止3年」というのは、3年間立候補できないということですから、同じような案件で、政治生命が絶たれてしまった例もあるということです。 ■国会会期中から“雲隠れ”の議員はいまどこに… (夏目みな美キャスター) ではここでこの地方の国会議員のこれまでの動向を見てみましょう。 (柳沢彩美キャスター) はい、この地方の自民党所属の国会議員で、裏金疑惑を持たれ自らの口で説明していないのは、愛知三区が地盤の池田佳隆議員です。4000万円を超える不記載の疑いがあるんですが、国会会期中から公の場に姿を見せていません。事務所が3200万円の不記載を認めたんですけれども、これは「『政策活動費』として認識していた」とコメントをしています。 さらに、およそ5000万円の不記載の疑いがある、参議院岐阜選挙区の大野泰正議員なんですが、「精査している」と繰り返していました。で、13日に秘書が「キックバックがあった」と認めて、12月7日付で450万円分を訂正しています。
(夏目みな美キャスター) 東京地検特捜部による家宅捜索が19日行われました。ここから、“真相の解明”に繋がっていくということですよね。 (大石邦彦アンカーマン) はい。政治家というのは「結果責任」を求められます。そしてそれだけではありません。きょうの視点こちら、やはり政治家としての「説明責任」が求められるわけです。 事務所の秘書だったり、スタッフに語らせるのではなく、本人が出てきて、本人の口でしっかりと語ってほしいと思います。
CBCテレビ
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