政治とカネ 強制捜査でも有罪にならなかった“あの議員” 任意の捜査で政治生命絶たれた人も…【解説】
■家宅捜索のダンボールの中には何が入っている? 19日は派閥の事務所でしたけれども、国会議員の皆さんは、国会があるときはこの議員会館の中にある東京事務所に詰めているんですね。なので、ここに(家宅捜索が)入る可能性もあります。 そして皆さんの地元にある事務所にも(家宅捜索が)入る可能性もある。さらに自宅または、その議員の関係する企業や団体、これ何かと言いますと、その議員の名前っていうのは表向き出てこないんですけれども、親族が経営するような企業や団体にお金は流れていないのか、そのあたりまで捜査が及ぶ可能性も考えられます。 実際に19日は建物の中に、係官が何人か入ってっていきました。あれ、何人で入るのかといいますと、建物の広さ、部屋の広さで決まるんだそうです。つまり部屋が広いと、当然押収するものも増えてくるだろうということもあって、人数がどうしても多くなるということです。 そして、ダンボールの中に押収品を入れますよね。そこに何が入ってるかというと、パソコンだったり書類とか手帳とか、日誌とかメモなどが入っていて、つまり“証拠になりそうなもの”があそこに入って押収されるということなんです。 ■小沢一郎衆院議員の場合は… (夏目みな美キャスター) 今回は、東京地検特捜部が家宅捜索に入りましたが、これまでに同じように政治資金規制法違反で捜査に入るパターンもありました。しかしこれが必ずしも有罪になるわけではないということですね。 (柳沢彩美キャスター) はい。今から十数年前なんですけれども、立憲民主党の小沢一郎衆院議員が自身の政治団体の収支報告書に虚偽の記載をした、ウソの記載をした疑いで東京地検特捜部が関係先を家宅捜索しました。 これ最初はですね「不起訴」、つまり裁判にかけないと判断されたんですけれども、その後、検察審査会が「起訴すべき」ということで判断を覆しまして、結果、裁判が行われて「無罪判決」となったんですね。
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