人手不足はロボットで補えるか? 最新技術が一堂「未来提案EXPO」
THE PAGE
3月8日~11日の4日間、“街づくり・店づくりの総合展”をテーマにした「日経メッセ」が東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。
同イベントは「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「フランチャイズ・ショー」など、テーマごと7つの会場に分かれおり、建築・建材展では最近話題になっている国産木材を活用した店舗づくりや緑化関連のブースが数多く出展。「LED NEXT STAGE」では、省エネや目に優しい照明器具の展示などが行われた。 同イベントの中でも、特に多くの注目を集めたのは「未来提案EXPO」。同EXPOは、ソフトバンクが開発したロボット「ペッパー」によるダンスが披露されたり、ロボット掃除機の実演やパーソナリモビリティ体験会などが行われたりした。
このほど公表された2015年の国勢調査によると、外国人を含む国内総人口は5年前と比べて90万人以上減ったとされている。今後も出生率が上向く兆しはないため、国内の人口は減少をつづけ、さらに高齢化率も高まる。 少子高齢化に伴って危惧されているのが生産人口の減少、つまり人手不足だ。 産業界は細くなる労働力を補う目的で、外国人労働者の受け入れなどを提案している。産業界が労働力を補うもうひとつの目玉として熱い視線を送っているのが、ロボットの導入だ。 昨今、IoT(Internet of Thing)と呼ばれる概念も広まり、ロボットは無視できない存在になりつつある。 東京都でもロボット技術の導入を推進しており、今年に入ってから東京都立産業技術研究センターはロボット技術の活用可能性を探るセミナーを実施している。今後、東京都は中小企業のロボット産業への参入を後押ししていく方針を打ち出している。 (小川裕夫=フリーランスライター)