世界一ビリオネアの多い都市はニューヨーク（21日付エザーミ誌の記事の一部）

　英データ会社アルトラタが発表した「2024年版ビリオネア・センサス」によると、23年に最も多くのビリオネア（資産10億ドルの億万長者）がいた都市はニューヨーク（144人）で、香港（107人）、サンフランシスコ（87人）が続き、サンパウロは34人で12位にランクインした。21日付エザーミ誌が報じた。 　23年、3323人のビリオネアが確認され、22年と比較して4％の増加を示し、その総資産は9％増加し、12・1兆ドルに達した。 　これは金融市場の上昇に加え、特にテクノロジー分野での成長や、インフレ高騰や地政学的な緊張といった課題にもかかわらず、予想以上に回復力を見せた世界経済に支えられた。 　以下が、世界で最も多くのビリオネアを擁する都市ランキングだ。（括弧内は前年比） 【1位】ニューヨーク＝144人（9人増） 【2位】香港＝107人（5人減） 【3位】サンフランシスコ＝87人（3人増） 【4位】ロンドン＝78人（3人増） 【5位】モスクワ＝77人（1人増） 【6位】ロサンゼルス＝62人（5人増） 【7位】北京＝58人（2人減） 【8位】シンガポール＝54人（変動なし） 【9位】深セン＝41人（1人減） 【10位】ムンバイ＝40人（1人増） 【11位】ドバイ＝39人（変動なし） 【12位】サンパウロ＝34人（1人増） 【13位】パリ＝34人（2人増） 【14位】イスタンブール＝34人（1人増） 【15位】杭州＝33人（1人減） 　世界のビリオネアの大多数（84％）は資産が10億ドル～50億ドルの範囲に収まっている。50億ドル以上の資産を持つのはわずか18人で、彼らはこのグループの資産の16％を占めている。 　年齢に関しては、世界平均が66歳であるが、特にテクノロジー分野で50歳未満のビリオネアの数が増加しているという報告がある。 　性別で見ると、女性ビリオネアは依然として全体の13％にとどまっているが、その数は増加しており、23年には431人の女性ビリオネアが確認された。その大半（75％）は富を相続したことによるが、自らの力で富を築いた女性の数も増加しており、特にテクノロジーや金融分野で顕著だった。