「ビッグダディ三女」林下詩美、Sareeeを破り「ワールド王座」奪取…「看板背負ったエースになる」…1・3大田区全成績
◆マリーゴールド「MARIGOLD FIRST DREAM2025」(3日、大田区総合体育館)観衆1830 女子プロレスのマリーゴールドは3日、大田区総合体育館で「MARIGOLD FIRST DREAM2025」を開催した。 メインイベントでワールド王者・Sareeeが林下詩美と3度目の防衛戦を行った。 昨年秋に団体初のシングルリーグ戦「ドリームスターグランプリ」を制覇し挑戦権をゲットした林下詩美と駆け引きなしの真正面からぶつかったSareee。激しい場外戦から骨がきしむ音が聞こえそうな打撃戦へ発展した。 雪崩式ブレーンバスターで林下が投げ捨てれば、Sareeeも雪崩式フィッシャーマンで逆襲。さらに投げっぱなしジャーマンの応酬から張り手合戦と熾烈を極めた。ダイビングフットスタンプを腹に突き刺したSareeeだが挑戦者もバックドロップで反撃。エルボーからラリアットをのど元にたたき込みカウント2に追い込んだ。 Sareeeも必殺の裏投げで追い込み、ラリアットをかわしさらに裏投げをたたき込んだ。カウント2・8で返した林下は、頭突きを食らいながらも裏投げをかわし逆にスリーパーホールドで絞め上げた。パワーあふれるトーチャーラックボムで叩き落とし最後は,ハイジャック・ボムでSareeeを沈め、王座を初奪取した。マイクを持った林下は「ベルト取ったぞ!」と絶叫。Sareeeへ「最強のチャンピオンだったと思う。ありがとう」とメッセージを贈った。 バックステージで林下は「マリーゴールドに来てやっと初めてベルト取ることができました」と感激に浸り「今日から私が看板背負ったエースになるんで絶対に私についてきてくれたみなさんに後悔させません」と決意を明かしていた。さらにこの日、ツインスター王座を奪取したタンクが出現し挑戦を表明。新王者は受諾し初防衛戦での対戦が確実になった。 新王者となった林下は1998年9月14日、鹿児島・奄美市生まれの26歳。テレビのドキュメンタリー番組で有名となった「ビッグダディ」こと林下清志の三女(第七子)として生まれる。2018年7月にスターダムのプロテストに合格。8月12日、後楽園ホールでデビュー。20年11月15日に仙台で岩谷麻優を破りワールド・オブ・スターダム王座を奪取。21年12月29日に両国国技館で朱里に敗れるまで同王座を連続9度防衛した。24年3月末付でスターダムを退団。4月15日に新団体「マリーゴールド」に入団した。5月20日に後楽園で行われた旗揚げ戦からトップの一角として団体を支えている。 ◆1・3大田区全成績 ▼ワールド選手権試合 ○挑戦者・林下詩美(22分23秒、ハイジャック・ボム↓エビ固め)王者・Sareee● ▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合 ○挑戦者・桜井麻衣(25分17秒、STF)王者・青野未来● ▼GHC女子選手権試合 ○王者・天麗皇希(8分21秒、アメジストバタフライ↓片エビ固め)挑戦者・後藤智香● ▼パッション・カウントダウン タッグマッチ ○高橋奈七永、石川奈青(16分46秒、クイーンビーボム↓体固め)里村明衣子、YUNA● ▼ツインスター選手権試合 挑戦者組・○ボジラ、タンク(7分10秒、ハイアングル・パワーボム↓片エビ固め)王者組・野崎渚、CHIAKI● ▼スーパーフライ級選手権試合 ○挑戦者・ビクトリア弓月(13分14秒、三段式ムーンサルトプレス)王者・翔月なつみ● ▼山岡聖怜デビュー戦 △山岡聖怜(15分時間切れ引き分け)MIRAI△ ※延長戦 ○MIRAI(7分14秒、ラリアット↓片エビ固め)山岡聖怜● ▼新春ドリーム・ランブル(13人参加) ○真白優希(20分25秒、オーバー・ザ・トップロープ)勇気みなみ●
報知新聞社