K-1アドバイザーの石井和義氏が「今年は『立ち技元年』。新しいものがスタートする年」とビッグプランの存在を示唆
K-1がRISEの伊藤代表を招きランチミーティング
K-1が3月7日、都内でカルロス菊田プロデューサー、宮田充Krushプロデューサー、石井和義K-1アドバイザー、そしてRISEの伊藤隆代表によるランチミーティングを開催した。 このミーティングにはK-1に限らず格闘技関係の取材を行っているメディアも参加し、今後のK-1やRISEはもとよりキックボクシング界、ひいては格闘技界全体について闊達な意見交換を行った。 両団体は「RISE ELDORADO 2024」(3月17日、東京・東京体育館)と「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)の2大会に渡って10対10の対抗戦を行う。 ミーティングでは他の競技に比べて、格闘技界のルールの一般層への伝わりにくさを指摘する声が挙がると伊藤氏は「うちとK-1さんも微妙にルールが違う。分かりやすくしたほうがいい。統一ルールみたいなものがあってもいいと思う。ムエタイ、キックボクシング、K-1・RISE系の3つに分かれるとか」などと統一ルールの創設にも言及。石井氏は「キックボクシングはサッカーになるべき。アメフトになると分からない。総合がアメフトなら、キックはサッカーになっていくべき。もっと一般の人が分かりやすいようにしなければ」と競技自体の分かりやすさを強調した。 統一した機構やルールがないことから「世界」や「日本一」といった概念が見えにくい問題について石井氏は「K-1は世界中で大会をやり始める。キックボクシングはキックボクシングで伊藤さんが近いうちに発表すると思うが“これが世界一”というようなすごいことをする」とRISEがなにやら世界戦略を描いていることを示唆する場面も。
石井氏は「K-1やRISEで1試合1億円とか10億円といったファイトマネーが出だしたらみんなこっちに来る。世界中でテレビ放送をして、世界中の人が見るようになったら、みんなこっちに来る。そういうマーケットを立ち技が作っていかないといけない。UFCは作った。日本だけでは難しい。だから伊藤代表がGLORYと組んで世界に出ようとしていたりしている。K-1も世界中で試合をしてマーケットを作ろうとしている。今年は『立ち技元年』みたいな、新しいものがスタートする年。キックボクシングがめちゃくちゃ面白くなる」とも語った。 また長く格闘技の取材を続けている古参の記者がボクシングが東日本と西日本に分かれて新人王トーナメントを開催し、それぞれの勝者が全日本新人王決定戦を行っている例を挙げ、K-1とRISEでそれぞれ新人王決定トーナメントを統一ルールで行い、その勝者同士が全日本新人王の座を賭けて一年に一度対戦するというプランを提案。これには宮田、伊藤の両氏が身を乗り出すシーンもあった。 この統一ルール問題については石井氏は「キックは統一ルールにしやすい。最大公約数のルールを作ってみんなで世界を目指そうみたいに、世界が見えれば日本はまとまる。サッカーもWBCもそう。だからキックボクシングも世界を見せないといけない。でも世界が見えるところまで来ている。来年くらいにそういう大会ができる可能性が非常に高い。キックボクシング、K-1も含めて、一つにまとまって日本一を決めなければいけないような、そういう時期が来るんです」などと力説。そして「これからは立ち技は面白くなってくると思う」と続けた。
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