ドコモの「携帯料金と生成AIのセット」はソフトバンク意識か。スピンアウト企業と提携
ソフトバンクに続いてNTTドコモ(以下、ドコモ)も、スマホの料金プランと生成AIサービスのセットを提供する。 【全画像をみる】ドコモの「携帯料金と生成AIのセット」はソフトバンク意識か。スピンアウト企業と提携 ドコモは11月22日、生成AIのスタートアップであるSUPERNOVAとの業務提携を開始した。生成AIサービス「Stella AI」(ステラ・エーアイ)を、ドコモの各種販路で展開する。 また、ドコモの料金プラン「eximoポイ活」「eximo」「ahamo」の契約者は「Stella AIセット割」の対象となる。セット割対象者は、Stella AIの初月無料キャンペーンとの併用で1年間、Stella AIを実質無料で利用できる。
生成AIのハードルを下げるサービス
2024年1月設立のSUPERNOVAは、ドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」のスピンアウトで生まれたスタートアップだ。ドコモ出身の木本東賢社長は、かつては「ギガホ」「ギガライト」「ahamo」に携わってきた。 SUPERNOVAが手掛けるStella AIのキャッチコピーは、「知識も技術もいらない生成AI」。生成AIになじみのない人でも使える直感的な操作をセールスポイントとしている。 例えばOpenAIの「ChatGPT」やグーグルの「Gemini」といった生成AIサービスは、ユーザーがAIに対する命令文(プロンプト)を適切に入力することで真価を発揮する。 しかし、「何を入力すればいいかわからない人も多い」と木本氏は指摘する。 そこで、Stella AIでは1000種類以上のテンプレートを用意。テンプレートに従って必要な情報を埋めるだけで、生成AIが回答を出してくれる。 例として「旅行プラン作成」というテンプレートを選ぶと、「旅行先」「旅行期間」「参加人数」などの項目(パラメーター)が表示されるので、それを埋めていけば質問が完了する。「生成AIに何を聞くべきなのか」を考えずに済む仕組みだ。 さらに、生成AIが提示した回答に対して、追加の質問候補も表示される。その候補から選んで聞くことはもちろん、チャットのように質問を入力することもできる。
松本和大