【オイシックス】薮田和樹「お待たせいたしました」6回1安打無失点で今季初勝利
<イースタン・リーグ:オイシックス2-0日本ハム>◇11日◇ハードオフ新潟 オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの先発薮田和樹(31)が6回1安打無失点、8奪三振で今季初勝利を挙げた。 「大変ながらくお待たせいたしました」。お立ち台に上がった薮田は、観客席に向けて笑みをまじえながらあいさつした。9試合目の登板でようやく手にした白星。安堵(あんど)感がのぞく。 6回の先頭打者、日本ハム江越に内野安打を許したが、被安打はこの1本だけ。5回まで無安打に抑えていた。「バランスがよかった。(捕手の)片野と真っすぐで勝負できる共通認識があった」。8個の三振はすべて空振り。直球とフォークで奪った。橋上秀樹監督(58)も「圧巻だった。相手を見下ろすように投げている感じがした。ああいう投球を期待している」と絶賛した。 広島在籍時の17年に最高勝率のタイトルを獲得も昨季で退団。NPB復帰を目指して入団したオイシックスでも、ここまで2敗と本来の力を発揮できずにいた。「一通り対戦して、相手がどうこうではなく、自分のパフォーマンスをすれば結果はついてくる」。7月いっぱいNPB支配下登録の期限が近づく中、ようやく好感触を得た。【斎藤慎一郎】