都立調布南・山田和希監督「調南ファミリーの持つ『一体感』で再び’’調南旋風”を」
8月31日、第103回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選が行われ、世田谷学園と対戦した都立調布南が8-0で勝利を収め2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】世田谷学園 vs 都立調布南 「まずは1回戦を突破できて良かったです」(都立調布南・山田和希監督)。「快勝ですよね?」の問いかけには「うーん」といった感じの笑いを浮かべながら「ウチは(メンバーに)3年生も(残って)いるので徹底してアグレッシブにやらなきゃダメなのでアグレッシブにやれた結果かなと思います。全力で…練習試合だろうが公式戦だろうが常にやろうと言い続けてきたので、今日は公式戦でしたが普段通りの形で自信を持ってやろうと(試合前に)話しました」と答えた。 前半を6-0と世田谷学園が軌道修正を図る間もなく一気に畳み掛けた都立調布南だったが、後半はメンバー交代などもあってスローダウン。2点を追加するも課題も残した。 「途中から出た子たちが推進力を落とさないようにしなきゃいけないところはチームとしての課題かなと思います。今日はそこのバトンがうまく渡らなかった」 それでも締めの得点を交代で入った3年生DF23清水郁吹があげたことに対しては「一生懸命やった3年生なのですが、『頑張って全力にやりなさい、アグレッシブに…』と送り出して、それで引かずに頑張ってくれたので…ああいう苦しい時間帯でしたが最後点を取ったのかなと思います」と目尻を下げた。 2回戦の相手は、大智学園との乱打戦を5-3と制した東洋大京北。「相手どうこうでなくて、ウチはチャレンジャーなので、とにかくアグレッシブに相手がどこだろうがやり続けたいなと思います。対策はこれから考えます」と、兎にも角にも自分たちのスタイルを貫く姿勢。 「まずは2次に上がって、ベスト4のところまでは…この子たちは西が丘でサッカーをやりたいという目標がありますので、そこを目標に一戦一戦です。もう目の前の試合を一生懸命です。まぁそれでも’’調南旋風”は巻き起こしたいですね。2年前に起こせたので、今年もちょっと’’調南旋風”を巻き起こそうと…」と、自信ありげに笑顔を見せた。 「ウチは都立高校でスポーツ推薦もない学校なので、毎年やっぱり選手も変わって難しいところもあるのですが、(今日の試合の)応援を見てもらった通り、試合に出ている選手や我々スタッフだけでなく彼らも含めて『調南ファミリー』と言い方しているのですが、あれだけいっぱい応援に来てくれて、そこの『一体感』がチームの強みですので…みんなで力を合わせて頑張りたいです」 山田監督だけでなく、キャプテンのMF10村石充生やMF9猪足凌からも聞かれた『一体感』という言葉。勝利というパワーをもらった『調南ファミリー』は大きな一つの塊となって聖地・西が丘を目指す。 (文・写真=西山和広)