【1試合4安打以上アラカルト】カブス鈴木誠也は自身4度目!日本人歴代最多はもちろんあのレジェンド
◆ 日本人歴代最多はあのレジェンド カブスの鈴木誠也が自身4度目となる1試合4安打をマークした。 現地26日(日本時間27日)、ナ・リーグ中地区のカブスは、敵地PNCパークでパイレーツと対戦。先発全員安打となる21安打を放ち、18-8でパイレーツに快勝した。 3番指名打者(DH)で先発した鈴木は、1打席目から三振、二塁打、中飛、中安、左安、右安。長打は二塁打1本だけだったが、右へ左へと6打数4安打の見事な固め打ちで、今季打率を.268から.274に引き上げた。 鈴木が1試合4安打をマークするのは、昨年9月5日以来、約1年ぶりで、自身メジャーでは4回目だった。 1試合に3安打記録することを日本のプロ野球では猛打賞と呼び、決して珍しいことではない。一方で4安打となると、一気に難易度が増す印象だ。 そこで、メジャーリーグの1試合4安打以上にまつわる記録を調べてみたので紹介したい。 歴代最多は、キャリアの大半がデッドボール時代(飛ばないボールの時代)だったにもかかわらず、通算4189安打を放ったタイ・カッブ。1試合4安打以上を何と95回も達成している。 カッブに続くのは、ピート・ローズ(73回)、スタン・ミュージアル(67回)。20位のロジャーズ・ホーンズビー(50回)までの20人が通算50回以上の1試合4安打以上を記録している。 では、現役選手の中で最多回数を誇るのは誰か。正解は、アストロズのホセ・アルテューベだ。シーズン200安打を4回も達成している右打ちの安打製造機は、今年6月に自身39回目の1試合4安打以上をマークしている。 そのアルテューベに続く2位と3位はどちらもドジャースのベテラン野手。大谷翔平の同僚でもあるフレディ・フリーマン(29回)と、ムーキー・ベッツ(28回)がトップ3を形成する。 では、日本人選手に限定するとどうか。もちろん歴代最多は言うまでもないだろう。日米通算4367安打(メジャー通算3089安打)を誇るイチローである。 【1試合4安打以上回数(日本人選手のみ)】 1位 53回 イチロー 2位 12回 松井秀喜 3位 7回 大谷翔平 4位 6回 青木宣親 5位 5回 井口資仁 イチローはメジャー19シーズンで合計53回の1試合4安打以上を記録。2位松井秀喜の12回を大きく上回っている。 日本人選手で初めて1試合4安打を記録したのももちろんイチローだ。1年目の2001年4月6日、開幕4試合目のレンジャーズ戦でメジャー初本塁打を含む6打数4安打をマークした。 そのイチローが1シーズンで10回もの4安打以上を記録したのが2004年。シーズン最多となる262安打をマークした、あの伝説のシーズンだ。出場した161試合のうち、実に10試合で4安打以上を放っていた。特に後半戦は怒涛の勢いで安打を積み重ねたが、7月20日から9月22日の約2か月間で9回もの4安打以上を記録した。 ちなみに1試合5安打以上の経験がある日本人選手はイチロー(7回)、松井秀喜(2回)、新庄剛志(1回)、松井稼頭央(1回)、福留孝介(1回)の5人だけ。6安打以上を放った日本人選手は今のところいない。 文=八木遊(やぎ・ゆう)
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