快適?安全?ストレスなし?…韓国初の自動運転タクシーに乗ってみてわかったこと
【10月09日 KOREA WAVE】韓国で先月下旬、ソウル・江南一帯に韓国初の自動運転タクシーが登場した。まずは3台が運行し、年末までは無料で運行する。この自動運転タクシー、果たして安全なのか。news1の記者が乗車してみた。 9月26日午前0時すぎ。記者はタクシー配車アプリ「カカオT」を使い、韓国初の車両呼び出し型サービス「ソウル自動運転車」(自動運転タクシー)に乗ってみた。 同乗している安全管理者が機器のボタンを押すと、「自動運転を開始します」という案内が流れる。車は自動的に加速しながらハンドルを操作した。自動運転区間ではナビゲーション上の推奨ルート(青色)に従って車線を変更しながら走行した。 速度は時速50km制限の道路で40~48kmを維持した。前の車との間隔が狭まると自動的に速度を落とし、停止信号になるとゆっくり減速する。車間距離を十分に保って停止する。交差点での左・右折もウインカーを忘れずに出す。 全体的な印象は安全で快適だった。滑らかに加速と減速を繰り返し、突発的な状況が発生しない限り、「人が運転している」と言われても錯覚してしまうほど。 だが、荒っぽく走り回るオートバイやタクシーの多いソウル・江南では、免許を取ったばかりの初心者運転手のようになることも。 交差点でゆっくり左折していると、あるオートバイが自動運転車を追い越して前に割り込むと、これを感知して停止した。交差点の真ん中で停止したため、後ろを走っていたタクシーが「遅い」とクラクションを鳴らし、内側車線を走って去っていった。 こうした突発的な状況でも不安を感じることはなかった。人によってはややストレスを感じることもあるかもしれない。 自動運転タクシーは、近接ライダーセンサー4個、遠距離ライダーセンサー4個、カメラ10個を搭載し、レベル3の自動運転性能を発揮する。地図データに基づき道路周辺の状況(車両、オートバイ、自転車、人など)を感知して動く。このため、道路工事などで地図と道路状況が一致しない場合、安全管理者が手動運転に切り替える必要がある。 ソウル自動運転車は、住宅街の裏道、工事区域、子ども保護区域など突発状況が発生しやすい道路でも手動運転に切り替える。安全管理者が同乗するのは、そのためだ。 ソウルの深夜自動運転車は、平日深夜時間(23:00~05:00)に江南に設定された「自動運転車試験運行地区」内で、カカオTアプリを使って出発地と目的地を設定すれば呼び出せる。 ソウル市は改造したコランド・エモーション3台(予備車2台を含め計5台)を試験運行している。今年末まで無料で運行し、来年から料金を取る。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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