阪南大高、履正社破り3年ぶりV…高校サッカー全国大会へ
第103回全国高校サッカー選手権大阪大会(府サッカー協会など主催、読売新聞社後援)は9日、ヤンマースタジアム長居(大阪市東住吉区)で決勝戦があり、阪南大高が履正社を5―0で破り、3年ぶり3回目の優勝を決めた。12月28日から首都圏で開かれる全国大会に出場する。組み合わせ抽選会は今月18日。 【画像】先制のゴールを決めるなど活躍をみせた阪南大高の福本主将(右から2人目)(大阪市で)
阪南大高は後半に入った53分、左サイドから中央に切り込んだDF梅原翔久選手のパスに、MF福本一太主将が合わせて先制。勢いづいたチームは、サイドからの多彩な攻撃を見せ、59分にFW岡田翔太郎選手、66分にFW硲冬真選手、75分にMF瀬尾優斗選手が加点。試合終了間際の79分には硲選手が5点目のシュートを決めた。 履正社は、試合を通じて10本のシュートを放ったが決め手を欠いた。 阪南大高の浜田豪監督は「福本主将がしっかり1発目を決めてくれた。選手たちが自分の役割をきちんと果たしたおかげ。全国大会でも一つ一つ対策をとって勝ち上がりたい」と話した。
左足合わせ猛攻の口火
両者無得点のまま後半に入り、迎えた53分、左サイドから中央に入ったDF梅原翔久選手の折り返しのパスに、左足を合わせてゴール。猛攻の口火を切る1点となった。 持ち味の守備力に加え、「点をとれるボランチ」を目指し、繰り返しイメージしてきたプレーだった。こぼれ球を拾える位置取りを常に意識したことが、先制点につながった。
主将だが、人に指示するのはあまり得意ではないという。行動で部員を引っ張ろうと、休みの日もグラウンドに出た。一緒に練習する仲間が一人、二人と増えた。強豪チームに当たり負けしないよう、食事や筋力トレーニング、心肺機能を鍛えるダッシュに力を入れた。そうして得たチームのパワーやスタミナは、後半の猛攻の原動力となった。 「しんどいときもみんなが支えてくれた」と仲間に感謝の気持ちを表し、「ここからがスタート。全国制覇に向けて頑張りたい」と意気込んだ。(藤岡一樹)