なぜ高額なまま別れ? サッカー選手、現役引退時の市場価値ランキング1~10位。様々な理由でスパイクを脱いだ男たち
7位:アダム・ジョンソン(元イングランド代表) 生年月日:1987年7月14日 引退年:2016年2月(28歳) 市場価値:750万ユーロ(約10.5億円) 17歳でミドルズブラのトップチームデビューを飾ったアダム・ジョンソンの才能は本物だった。2009/10シーズンの冬の移籍市場でマンチェスター・シティへと引き抜かれると、すぐに当時イングランド代表を率いていたファビオ・カペッロ監督からお声がかかり、22歳でスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)の一員となった。 マンチェスター・シティでは毎シーズンのように即戦力が加入してきた影響もあってなかなかスタメン定着には至らなかったが、2012年夏にサンダーランドへと移籍すると、瞬く間にチームの中心選手に定着。正確な左足から放たれるフリーキックやクロスで多くの得点を演出していた。 ところが2015年3月に少女と複数回にわたって性的関係を持った淫行容疑で警察に逮捕される事件が発生する。保釈金を支払ったうえでの釈放、そして謹慎期間を経てチームに復帰をしていたが、翌年2月に行われた初公判にて、相手の年齢を把握していたうえでの関係を認めたことでサンダーランドを即時解雇に。懲役6年の実刑判決が確定し、そのまま強制的に現役引退となった。
6位:ディーン・アシュトン(元イングランド代表) 生年月日:1983年11月24日 引退年:2009年12月(26歳) 市場価値:850万ユーロ(約11.9億円) ディーン・アシュトンはまさに“悲劇”のサッカー選手だ。3部からプレミアリーグまで駆け上がり、イングランド代表のエースとして嘱望されていた才能はわずか26歳で現役引退を余儀なくされている。 クルー・アレクサンドラやノリッジでゴールを量産していたアシュトンは、2006年1月にウェストハムへと移籍。その半年後にスティーブ・マクラーレン監督率いるイングランド代表に初招集された。しかし、試合前日のトレーニングでショーン・ライト=フィリップスから強烈なタックルを食らってしまい、足首を骨折。翌2006/07シーズンを全休するほどの大怪我だった。 復帰した2007/08シーズンにプレミアリーグで10ゴールを決めたアシュトンだったが、この怪我が最後まで完治することはなかった。その後も離脱を繰り返すと、2006年の手術で執刀した外科医ニエク・ファン・ダイクから「サッカーを続ければ永久に歩けなくなる危険性がある」と忠告され、2009年12月に現役引退を発表。26歳となったばかりのストライカーのキャリアは“1つの事故”で完全に狂わされた。