女子ゴルフ・竹田麗央、史上3番目の年少記録で年間女王 史上初の本人不在の会見では喜び語るも「予選通過できなくてすいません」
◇10日 女子ゴルフ 伊藤園レディス最終日(千葉県長南町、グレートアイランドC) 麗央、史上3番目の年少記録で女王戴冠! 4月のツアー初優勝以来、快進撃を続けてきた竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が今大会は予選落ちながら、昨季まで2年連続で年間女王だった山下美夢有(23)=加賀電子=は4位で、残り試合で逆転される可能性がなくなったため初の年間女王の座を射止めた。史上初の本人不在の女王会見はリモートで行われ、喜びの気持ちを少し恥じらいながら語った。 規格外の大器・竹田の女王戴冠はツアー史上初の本人不在での女王決定になった。 スクリーン越しで記者会見に応じた竹田は「いや、本当に申し訳ありません。予選通過できなくてすいませんって感じです。でも、今シーズンが始まった時には自分が年間女王なんて思ってなかったので、すごくビックリしてるし、自分がなったんだと思うと、すごくうれしいです」と喜びを語った。第2日は追い上げ及ばす、今季4度目の予選落ち。この日は熊本の自宅で部屋の片づけや荷物整理をしながら、スコア速報を見ていたという。 3月に地元の熊本で初優勝を飾ってからソニー日本女子プロ選手権、日本女子オープン選手権を含む8勝。前週の日米両ツアー共催のTOTOジャパン・クラシックでは6ホールのプレーオフの末、来季から2年間の米ツアー出場権まで手にした。「シーズン序盤に初優勝できて、そこからすごく自信がついた。自分でもできるんだと、そこから毎週、頑張れた」
大きな成長点はショートゲームだと実感している。「練習の割合も増やして、簡単にボギーをたたかなくなった。パーを拾えたのが一番」と自己分析する。4月のヤマハレディース葛城で逆転負けを喫したことが分岐点。「悔しかったけど、自分に足りないところに気づけた。優勝するには最終日に伸ばしていかないと、と強く感じた。大事な試合でした」と振り返った。 全試合に同行し、身の回りのことも世話してくれる母・哲子(さとこ)さんにも「私がゴルフに集中できるように…。感謝してます」と頭を下げた。来年1月の米ツアー開幕を前に「米国は食事や移動など不安もあるけど、それもいい経験になる。楽しみです」と意気込む。日本では残り2試合。女王以上に「これだけは1番を譲りたくない」と公言するドライビングディスタンス制覇と、年間最多記録に並ぶ10勝達成に挑戦する。 (写真は家族提供)
中日スポーツ